北海道新幹線札幌開業、2038年度が軸 国交省が調整 1月以降に決定 開業時期変更は2度目
北海道新幹線新函館北斗―札幌間(212キロ)のトンネル工事が難航している問題で、国土交通省が札幌開業の時期について2038年度を軸にその前後で調整していることが26日分かった。トラブルが続けばさらに遅れる可能性がある半面、工夫によっては工期短縮の余地もあり、どのような表現で発表するのが適切か詰めている。来年1月以降、有識者会議の議論を経て決定する。 【動画】「特大貨物」シキ800形式大物車が7年ぶりに北海道内走る 開業時期の変更は2度目。当初、札幌延伸が認可された時点では「35年度」を予定していたが、15年に政府・与党が「30年度末」に前倒しした。新たな目標が30年代後半となれば、認可時の予定すら超える大幅な遅れとなる。沿線自治体による駅前再開発などへの影響も避けられない。