デスクワークで目が疲れるため「目薬」を愛用しています。1つ「800円」の目薬を1ヶ月で使い切るのですが、さすがに使いすぎでしょうか……。
デスクワークで目の疲れを感じる人は、眼精疲労や疲れ目対策に目薬を使うことも多いでしょう。果たして目薬は実際に疲れ目に対して効果があるのでしょうか。本記事では、目薬の適切な使用方法や疲れ目の緩和におすすめの方法を紹介します。
デスクワークによる眼精疲労の原因
パソコン作業のあるデスクワークや、スマートフォンの長時間利用によって目に疲労を感じる状態が「眼精疲労」です。眼精疲労が原因で、全身に疲れを感じる場合もあります。 パソコンやスマートフォンなどのモニターを長時間見ていると、目のピントを調整する毛様体筋が緊張した状態が継続されます。この緊張状態は、近くのものを見るときに生じるものです。緊張状態が長く続くことが原因で目に疲れを感じてしまいます。 また画面を集中して見ていると、知らない間にまばたきの回数が減ります。これが原因で目が乾き、ドライアイという症状が起こることも、目の疲れを引き起こす原因です。 さらに、ストレスがたまるのも目の疲れに関わるとされています。ストレスは、自律神経に大きく関係し、自律神経が乱れて交感神経が作用する状態が続くと、毛様体筋に力を入れにくい状態になってしまいます。この状態が続くとピント調整に影響を及ぼすため、結果として疲れ目になる恐れがあるのです。
眼精疲労に目薬は効果的?
目の疲れを解消するために、目薬を使用する人も少なくありません。最近では、パソコンやスマートフォンのブルーライトによる目の疲れ専用の「デジアイ(ロート製薬、968円)」なども販売されています。 しかし、目薬はあくまで眼精疲労になる前の段階である「疲れ目(眼疲労)」を緩和するものです。そのため、目薬だけでは眼精疲労にまで発展した目の疲れが改善しない可能性があります。疲れ目の段階であれば、その原因が何かを見極めて、それに応じた目薬で症状の緩和ができるでしょう。
目薬はさせばさすほど効果が増すもの?
目薬には、それぞれに適した点眼量や回数が定められています。市販の目薬は、一般的に1日5、6回の使用を推奨している場合がほとんどです。 また、使用する量は、指定がある場合を除き、基本的には1回につき1滴で問題ありません。目薬をさしすぎると、目の表面を覆う粘液や涙、薄い油でできている3層構造が崩れてしまい、目の表面に傷がつくこともあるため、注意が必要です。 なお、1滴がおよそ0.05ミリリットル程度とされていることが多く、12ミリリットルの目薬であれば、240滴分に相当します。1度に両眼に1滴ずつさす場合は120回、さらに1日5回使用するのであれば24日程度で使い切ることになるため、目薬を1ヶ月で使い切ることは使いすぎにはならないでしょう。 疲れ目対策に1本1500円程度の少し良い目薬を使う場合、1本を1カ月で使い切るのであれば、1日当たり約50円かかる計算です。