イラン、弾道ミサイルでイスラエル攻撃-ネタニヤフ首相は報復誓う
サリバン米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は、今回の攻撃をイランによる「重大なエスカレーション」と呼び、米国がイスラエルと協力して対応策を講じていると述べた。バイデン大統領は、今回の攻撃は「打破され、無力化」されたようだと述べ、イスラエル防衛のために米軍に支援を命じた。米国防総省は海軍の駆逐艦が迎撃ミサイルを発射したことを明らかにした。
ブルッキングス研究所中東政策センターのシニアフェロー、ブルース・リーデル氏は「少なくともイスラエルとヒズボラの全面戦争が始まる瀬戸際にある。そうなればレバノンには壊滅的な被害が及び、イスラエルには多大な苦痛が伴うだろう」と話す。米情報当局の高官を務めた経歴のある同氏は「イランが参戦すれば、中東全域にリスクが及ぶ」と述べた。
エネルギー資源が豊富な中東地域からの供給が途絶えかねないとの懸念が広がり、原油価格は5%余り急伸した。
イランは4月にもイスラエルを直接攻撃している。前回の攻撃は事前に周知されていたこともあり、被害は最小限に抑えられた。イスラエルは米国と英国、フランス、ヨルダンの支援で飛翔体の大半を迎撃することができた。米国からの圧力の下、イスラエルからの反撃はイランの空軍基地攻撃に限定されていた。
原題:Iran Missile Attack on Israel Spurs Swift Promise to Retaliate、Iran Launches Ballistic Missiles at Israel as US Vows to Defend(抜粋)
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Ramsey Al-Rikabi