中学受験直前期の追い込みにオススメ! 最強の暗記術を開成番長が紹介
開成番長こと、個別指導塾テスティー塾長の繁田和貴です。いよいよ11月も終わりが近づき、中学入試までの残り時間が少なくなってきました。小学6年生のご家庭では、追い込み勉強が本格化しているのではないでしょうか。 今回の記事では、中学受験直前期の追い込み学習の効率を少しでも高めるために、「最強の暗記法」の1つである「フラッシュカード」についてお話ししようと思います。 理科や社会など、知識の暗記を求められる科目にはぴったりですので、ぜひ参考にしてみてください。※繁田さんは開成中学・開成高校を経て、東京大学経済学部を卒業。開成在学時代には数々の逸話を残してきた通称「開成番長」。現在は、個別指導塾TESTEAの塾長として、開成・桜蔭・東大早慶をはじめとする最難関校に数多くの合格者を輩出している。 【グラフ】難関中学校合格者の小6冬の1日の勉強時間は?
フラッシュカードはいつの時代も変わらぬ効率的な勉強法
フラッシュカードは、下にあるような用紙を使う勉強法です。 表に問題を書いて、裏に答えを書くだけ。単語帳とか暗記カードとか言われたりもします。 古典的な学習法なので、私たち親世代でも「学生時代にやっていた!」という人は多いですよね。こんなアナログな手法なので、「令和の時代に暗記カード?(笑)」と言う子もいるのですが、侮ることなかれ。フラッシュカードはいつの時代も変わらぬ、最も効果的な勉強法の1つなのです。 その理由は、フラッシュカードが「検索練習」の実践に役立つからです。検索練習とは、簡単に言えば「覚えたいことを何度も思い出す」だけなのですが、「これが科学的に最強の暗記法だ!」ということがわかっています。 この要素を含まない「テキストをただ読むだけ」のような学習法は、大変効率が悪い学習法になります。検索練習は正直疲れるので、面倒くさがってテキストをただ読むだけという手抜き勉強に走る子が多いのですが、そういう子たちの成績はだいたい伸びないですね。 大事なポイントは「想起する(思い出す)」ことなので、その意味ではフラッシュカードだけが唯一の方法ではありません。テキストの問題を解くことも立派な検索練習です。 ただ、フラッシュカードは持ち運びも簡単で、電車の中などのスキマ時間でもできる手軽さが魅力です。さらに、自分が覚えられていない、自分にとって必要な知識だけを集めて自分専用の問題集を作れるので、それによって学習効率がより高まります。 理科、社会の知識分野や、中高生であれば英単語のように、事実の記憶を求められる科目にはとても役に立つでしょう。ぜひこれからの受験までの残り時間で、覚えたい知識をまとめたフラッシュカードを作ってみてください。