中学受験直前期の追い込みにオススメ! 最強の暗記術を開成番長が紹介
フラッシュカードを作る際のポイント
フラッシュカードを作るうえでは、以下の点に気をつけるとより効果的な学習ができるようになります。 ポイント1:1枚には1つの知識 フラッシュカードは、問題と答えを可能な限りシンプルに絞ってください。フラッシュカードを作ろうとすると、つい欲張っていろいろな情報を書き込みたくなります。 しかしこれだと脳が混乱します。「1枚のカードには1つの問題と1つの答え」に絞りましょう。フラッシュカードは、そもそも複雑な概念を覚えることには向いていません。 例えば、「理科の浮力の問題の解き方」とか「算数の図形上の点の移動問題の解き方」といったものを、フラッシュカードで覚えるのは無理があります。 フラッシュカードは基本的に「丸暗記」をするのに向いた手法なので、シンプルな事実を覚えるときに活用しましょう。 ポイント2:フラッシュカードは自分で作る フラッシュカードは、すでにでき上がっているデッキが売られていたりします。また、スマホ用のフラッシュカードアプリもいろいろ出ています。 こうした既成のフラッシュカードデッキはとても便利なのですが、これらは学習効率が高くありません。そもそも自分はすでに覚えていて、暗記する必要のない知識も含まれていますので、それらを取り除く手間が発生します。 さらに「自分でいろいろな問題を考えるほうが、脳が刺激されて記憶力が上がる」という結果が、フラッシュカードを使った学習の研究においては一貫して報告されています。 ですから、既成のフラッシュカードデッキを買ってくるのはもちろん、親が子どもの代わりにフラッシュカードを作ってあげるというのも、子どものためにならない悪い甘やかしになってしまうということですね。 フラッシュカードを作る時間は無駄な時間ではなく、むしろ大切な学習時間の一部ということのようです。ぜひ自分で作らせてあげてください。
フラッシュカードで暗記科目を総復習しよう
フラッシュカードは、知識の暗記で点数が取れる科目では絶大な威力を発揮します。模試や過去問で正解できなかった知識は、都度都度フラッシュカードを作って、最後の1~2週間で総復習できるように準備をしていきましょう。 理科、社会の勉強は今からが最高に伸びる時期です。最後まであきらめずに頑張って、ぜひ第一志望の合格をつかみ取りましょう!
繁田和貴