なぜ“感じのいい人”は、物を大切にあつかうのか?【いつも感じのいい人のたった6つの習慣】
感じのいい人に憧れる人は多いのではないでしょうか? 話しやすい、仕事がスムーズに運ぶ、いつも和やかな空気感を持つなど、一緒にいて心地が良く、誰からも信頼されている、そんな感じのいい人なら人間関係に悩むことも少なそうです。 写真はこちらから→なぜ“感じのいい人”は、物を大切にあつかうのか?【いつも感じのいい人のたった6つの習慣】 では感じのいい人になるには、どうすれば良いのしょうか? 千利休を祖とする茶の湯の家に生まれ、仏寺で修行した茶人の千 宗屋さんによると、いつも感じのいい人が実践しているのはたった6つの習慣。 「思いやる」「敬う」「感謝する」「きれい好きになる」「ご縁を大切にする」「我が身に置き換える」。 この6つの思考習慣を身につけることで物事がうまく動き出し、人間関係も良くなると言います。 そこで今回は、千さんの最新著書『いつも感じのいい人のたった6つの習慣』(小学館)から、感じのいい人が心がけている小さな習慣をご紹介します。6つの思考習慣を意識することで、日常のふるまいも自ずと変化してくるはずです。 文/千 宗屋
物を大切にあつかう
食事を共にすると、相手の性格や本質が見えてくることがあります。 落ち着いていて、何ごとにも丁寧だなという印象を抱かせる人に共通しているのは、物を粗雑にあつかわないということです。 茶席では、亭主がその日のために時間をかけて準備した道具の数々を、客はしっかりと拝見します。その時、大事な道具を傷つけたり落としたりしないよう、慎重に丁寧にあつかいます。そこには亭主への敬意も込められています。客のこうしたふるまいは、逆に亭主側にも「自分の大切な器を預けるに値する相手だ」という信頼と安心感をもたらすことになるのです。 ◆他人の所有物も丁寧に 食器を丁寧にあつかうという習慣は、飲食店など外で食事をする際にも同様です。他人の所有物であるからこそ、敬意をもって、さらに慎重にあつかう心を持ちたいものです。 もちろん食器だけではありません。たとえば椅子をひく際に大きな音を立てたり床をひきずったりするのは、まわりにも迷惑になり、見ていて無作法なふるまいです。特に大人数で入店した場合などは、周囲に対する配慮が怠りがちになることも多いのではないでしょうか。 物を大切にあつかうというのは、貴重品だけではなく、すべての対象に対して丁寧にという気持ちから始まると考えます。 図書館で借りた本、会社の備品、公園の遊具、駅のベンチ、鞄や服などの身につけるもの、などなど。日常生活で手に触れ利用する物に対して、自分の大事な物と同じような配慮をもって接する人の姿は、とても美しいと映ります。 おさらい:物のあつかい方で生まれる信頼感