感染可能性低いなら「飲食店営業、可能では?」 東京都医師会長が提案
東京都医師会の尾崎治夫会長は13日、記者会見し、新型コロナウイルスの感染拡大防止策として、営業時間の短縮を要請されている飲食店について、事前にPCR検査などを実施することにより、従業員と来店者の双方が感染している可能性が低いと判断された場合には「あえて時短要請をしなくても飲食を楽しむことができるのではないか、と考えている。そろそろ時短要請というところからなんとか抜け出せないか」と述べた。 【動画】東京都医師会「都は第4波の入り口にいる」 定例会見
東京都医師会と東京商工会議所が「経済」と「感染対策」をどう両立させていくか協議していくという。 尾崎会長は会見で、「(時短を午後)8時までやる、9時までやる。もちろん夜になるほど感染の機会はアルコールも進むし増えると思うが、昼、例えば、酒を飲みながら食事をしている人は移らないのかというとそういうことはない」と指摘。検査により「あらかじめ、お店の方も入っていくお客さんも感染の可能性が低いという(結果が出た)人同士で飲食の機会を作れば、あえて何時までということなくして、飲食店の営業が可能になるのではないか」と語った。 「これまでは感染しているかどうか分からない人たち同士が接触するということで、なるべく接触機会を減らそうということで、時短要請が起きているんだと思うが、そこら辺を少し変えていけないかと考えている。色んな地区の医師会の先生、行政の方、現場の商店街の方の了解が得られればそういうモデル事業をやっていきたいと考えているところ」と構想の一部を披露した。 さらに、「PCR検査だけでなく、抗原定量検査でもかなり精度が高くなって、かなりいいものが出てきている。そういったものを使いながら、感染している可能性が低い方がどんどん経済活動を進めていくという形を模索していくべきではないかと思っている」と締めた。