高2死亡…窓から身を乗り出し、そのまま車が横転 深夜の高校グラウンドで 運転した16歳、以前から度々運転していた可能性 車は無施錠、生徒が自由に鍵を使える状態 車体と地面に体を挟まれた17歳
埼玉県さいたま市西区西遊馬の埼玉栄高校のグラウンドで16日夜、同校の男子生徒3人が乗ったグラウンド整備用の軽乗用車が横転して1人が死亡した事故で、車両を運転していた男子生徒が過去にも同様にグラウンドで車を運転していた旨の話をしていることが18日、捜査関係者への取材で分かった。同校の生徒による車両の運転が度々あったとみられる。車両は当時、無施錠で、鍵も生徒が自由に使える場所にあったという。車両や鍵の管理体制に問題がある可能性があり、県警は業務上過失致死の容疑も視野に学校側を捜査する方針。 死亡した高2がいた助手席側の写真 ドアに傷があり天井も凹んだか ヘッドライト付近にも傷が【写真4枚】
事故は16日午後11時半ごろに発生。男子生徒(16)が運転する車両が何らかの原因でグラウンド脇ののり面に乗り上げ、助手席を下に横転した。捜査関係者によると、当時車両には助手席と後部座席に1人ずつ生徒が同乗していて、事故当時、助手席の生徒(17)が車窓から身を乗り出していたため、車体と地面に体を挟まれたとみられる。死因は重傷頭部外傷だった。運転していた生徒と後部座席の生徒(17)にけがはなかった。 県警は、自動車運転処罰法違反(無免許過失致死)などの疑いもあるとみて、運転していた生徒から事情を聴き、事故原因や詳しい経緯を調べている。 事故を受けて、埼玉栄高校を運営する学校法人佐藤栄学園は19日、会見を開く予定。