【理学療法士に取材】首、肩、背中にダメージを与える危険なNG習慣と3つの正しい動作。
上の姿勢のまま、手のひらを返してキーボードに向かってみて。肩への負担が分散し、作業しやすくなる。 デスクワーク中、PCで作業する時間が長引くと、肩や腰がだるくなりがち。 「長時間机に向かっていることで、肩が上がり、肩・腰への負担が集中します。そこで、肩を落とし、体幹と腕の接続を良くすると、負担もかかりにくくなります」。両手を肩の位置で手のひらを自分に向け、肘を内側に入れる。すると肩が落ち、腕と体幹が連動して負担が分散される。
【肩、背中に負担!】
【NG】重い買い物袋をギュッと握って腕力だけで持っている。
たくさん物が入ったショッピングバッグ。腕にかけるのも重いしと、持ち手をギュッと握りしめて腕力だけで持つと、肩や背中を痛める。 ▼
【OK】手の甲を内転させて内側に向け、 肩甲骨を広げ、中指と薬指で持つ。
手の甲を内側に向けて肩甲骨を動かし、背中と腕を連動させるとラク。中指と薬指の根元で引っ掛けるように持つと握力がセーブされ、疲れも半減。 たくさん買い物をしてショッピングバッグに詰めこんだものの、重くてふらつきそう。そんなとき持ち手をギュッと握って腕の力だけで持つと、さらに重く感じてしまう。 「腕の力だけで持ち続けると、肩や背中にも負担がかかります。手の甲を内側に向けると肩甲骨が広がり背中に張りが感じられ、その状態で持つと、背筋や肩まわりの筋肉も使えるので、重さが分散できます」
イラストレーション・松栄舞子 文・田村幸子
『クロワッサン』1110号より
クロワッサン オンライン