日経平均は7日ぶりに反発、米国株上昇など好感
[東京 23日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、前営業日比459円44銭高の3万9161円34銭と7日ぶりに反発して取引を終えた。前週末の米国株式市場で主要3指数が上昇したことを受けて幅広く物色されたほか、イベントリスクが一巡したことで買い安心感が生じた。直近の6営業日で1147円下落していたため下げ過ぎとの見方が広がり、終始堅調な地合いを維持した。 朝方から幅広く買いを集め、日経平均は前営業日比で一時508円27銭高の3万9210円17銭まで上昇した。米連邦公開市場委員会(FOMC)、日銀金融政策決定会合など注目されていたイベントが一巡したことで、市場全体に買い安心感が広がり「米株の上昇を素直に好感する動きになった」(国内証券ストラテジスト)という。 日経平均で3万9000円を超すと、高値警戒感からの売りが出てくるとの見方が多いが、実際に引け間際に値を消すなど上値に対して投資家は慎重であることが示され、SBI証券・投資調査部長の鈴木英之氏は「今週は需給面で換金売りが出てくる一方、年初からの需給改善も期待され、日経平均は3万8000円から4万円にかけてのボックス圏から抜け出せないのではないか」と指摘していた。 TOPIXは0.92%高の2726.74ポイントで取引を終えた。東証プライム市場指数は前営業日比0.92%高の1403.34ポイントだった。プライム市場の売買代金は3兆5066億3900万円円だった。 東証33業種では、電機・ガス、輸送用機器、サービスなど30業種が値上がり、海運、空運、鉄鋼の3業種が値下がりした。 主力株ではトヨタ自動車、ソフトバンクグループが大幅高。ファーストリテイリングが小高い。東京エレクトロンが堅調。IHIをはじめ防衛関連株やアドバンテストなどの半導体関連株の上昇が目立った。 新興株式市場は、東証グロース市場250指数が0.84%高の630.16ポイントと、反発した。 きょうグロース市場に新規上場した令和アカウンティング・ホールディングスは公開価格を44%上回る521円で初値を付け、481円で引けた。 東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1197銘柄(72%)、値下がりは387銘柄(23%)、変わらずは58銘柄(3%)だった。 終値 前日比 寄り付き 安値/高値 日経平均 39161.34 +459.44 39040.72 38,847.13─39,210.17 TOPIX 2726.74 +24.75 2720.32 2,710.76─2,729.53 プライム市場指数 1403.34 +12.77 1400.93 1,395.14─1,404.76 スタンダード市場指数 1253.12 +7.24 1248.65 1,247.63─1,253.89 グロース市場指数 807.24 +4.93 806.00 804.95─811.17 グロース250指数 630.16 +5.27 628.31 627.92─633.07 東証出来高(万株) 178148 東証売買代金(億円) 35066.39