【防災の日】生理用品以外に何が必要?意外と忘れがちなアイテムとは?
地震や豪雨による水害など、自然災害が増えているいま「いざという時」のために備えておくのはとても大切なこと。今回は、災害発生時にNPOや行政と連携し、必要な支援の調整を行うJVOADの神元幸津江さんに、「生理」と「女性のヘルスケア」という視点でアドバイスを頂きました。 【防災グッズ】支援物資には、ナプキンはあるのに〇〇がない!? 防災とフェムケアの観点から、非常時に役立つ情報やアイテムを専門家の意見と共に紹介。いつ起こるかわからない“もしも”のために、今からしっかり備えていきましょう!【ViViフェムケア通信#7】
生理に関するアイテム
基本編
●ナプキンなど生理用品数日分
「ひと昔前にくらべると、自治体の備蓄品や支援物資として、ナプキンは準備されるようになりました。ただし、“昼用”“夜用”など希望通りのものがあるとは限りませんし、経血量にも個人差があるはず。目先の数日分は、ご自身が使いやすいものを用意しておくと良いでしょう」
●生理用ショーツ
「備蓄品や支援物資として、ナプキンほど浸透していないのが“生理用の下着”です。災害で断水した場合、長期にわたって洗濯が難しいことがあります。生理用に限らず“下着が欲しい”というお声も多く、準備しておけると安心です」
●デリケートゾーン用のウエットシート
「断水している場合は、お風呂に入れない期間が続きます。生理の時は特に、デリケートゾーン専用のウエットシートがあると、不快感の軽減や衛生面でも役立ちます」
●中味の見えない黒いポリ袋
「トイレの環境は被災地によって本当にいろいろで、男女別のこともあれば同じこともあります。また、生理用のゴミ箱が設置されていないケースもあるため、中味が見えないポリ袋があると、ナプキンを破棄する時に助かります」
中味の見えない「黒ポリ袋」には消臭タイプもあり。ナプキンの破棄にも活躍しそうです。
生理に関するアイテム
+α 編
●ポータブルのビデ
「被災者の方から“あってよかった”と耳にするのがポータブルのビデです。避難所に入浴施設があったとしても、大勢で利用する場合は、生理中だと躊躇する方もいらっしゃるはず。そんな時にビデがあると、衛生面でも役立ちます」
●PMSの常備薬
「生理痛には個人差がありますし、避難所は年代も性別も違う人が集まりますから、“生理痛くらいがまんして当たり前”と、体調不良を理解してもらえないことも。普段使っている薬があるなら準備しておけると安心です。体調が優れない時はがまんせずに、外部の支援者や巡回中の保健師さんにぜひ相談してください」