アストンマーティンの大苦戦はしばらく続く? アロンソ「今は多くを語らず、改善を続けるのみ」
アストンマーティンのフェルナンド・アロンソは、母国戦のF1スペインGPを12位で終えた後、チームのパフォーマンスを率直に評価。多くを語らず、より多くの成果を出すだけだと話した。 【動画】アロンソ仕込み!? ラッセル、抜群スタートで一気にトップへ浮上|F1スペインGP アロンソは予選で11番手となったが、これでも予想以上の結果だと吐露。決勝レースはその見方通りの厳しい展開となりノーポイントでレースを終えた。過去4戦でポイント獲得は1戦のみと、アロンソは苦しい流れが続いている。 レース後、アロンソは「(チームは)ポイント獲得に値しなかった」と振り返った。 「ポイントを獲得できなかったので、少しがっかりしている」 「ウイークを通じてペースが上がらなかったから、僕たちはポイント獲得に値しなかった」 「レースは非常に難しかった。コーナーでスライドしすぎると、タイヤも消耗してしまう。ふたつの問題を抱えていたんだ」 「ペースがない上にデグラデーション(タイヤの性能劣化)もひどい。全体として僕たちにとってはとても長いレースだった。僕たちは改善する必要がある」 アロンソは今季のマシンAMR24のダウンフォース不足を指摘。次戦オーストリアGPやその次のイギリスGPではさらなる苦戦が待っていると覚悟しているという。 そんな中でも不満を口にするのはやめ、粛々と改善を進める必要があるとアロンソは付け加えた。 「悔しいけど、今できることは何もないから、チェッカーフラッグが振られたらすぐにオーストリアで何ができるか考えるんだ」 「でもロングコーナーがあるバルセロナと同じような特徴も持っているから、苦しいレースになると思う。シルバーストンも、おそらくまた厳しい週末になるだろう」 「あまりイライラしてはいけない。よりハードに働き、多くを語らず、多くの成果を出す時だ。それが僕たちのやりたいことだ」 アロンソ曰く、アストンマーティンが抱える根本的な問題は、アップデートするたびに漸進的な進歩を遂げられないことであり、それを変える必要があるという。 「(アップデートを)楽しみにしているが、これまでマシンをアップデートしても、結果が出なかったことが何度もあった」 「だからサーキットに何を持ち込もうとも、それが僕たちの期待に応えてくれるか、どんどん良くなるかも問題なんだ」 「だからさっきも言ったように、僕たちは懸命に働いて、レースごとに改善していく必要がある。でも、あまり多くを話したり、約束したりせずにね」 なおアロンソは、なぜチームは間違った方向に進んでしまったのか、アップデートがうまくいかないのはなぜかという質問には、「僕はドライバーであって専門家ではない」と答えていた。
Ben Hunt