紀子さま 悠仁さまとの「熱意の二人三脚」ゴールの筑波大合格 「対抗意識で東大受験などない」と、支え続けたご友人とブレーンの存在
■窓口で月謝を払う紀子さま 紀子さまは、一般的な家庭と同じように、悠仁さまが小さな頃から教育熱心な「母」として、我が子を支えてきた。 子ども向けの遊び場や文化活動の拠点である東京・青山にあった国立総合児童センター「こどもの城」の幼児向けの講座に、悠仁さまが通ったこともあった。 紀子さまは、長女の眞子さんと次女の佳子さまら3人の子育てと公務で、目の回るような毎日。そんななかでも、悠仁さまの送り迎えの際に「こどもの城」の事務の窓口に顔を出し、自身で月謝を納める紀子さまの姿があった。 悠仁さまは、皇族として初めてお茶の水女子大付属幼稚園から小中学校に通った。紀子さまは、清掃活動やPTA活動にも積極的に参加されていた。 「わりと学校にいらしていました。掃除でもチャキチャキとご自分から動かれるタイプで、同級生らしきお母さまとも仲良く、ニコニコされながら立ち話をされていました。忙しい身でいらっしゃるのに、悠仁さまをよくサポートされているなと感心していました」(お茶の水女子大附属小の保護者) 悠仁さまが高校生になっても、紀子さまは同級生の母親らと会えば笑顔で手を振り合い、長時間立ち話をするなど、気さくな付き合いをし、教員とも円滑な関係を築いてきた。 小学生の頃から昆虫が大好きで、図鑑を熱心に読んでいたという悠仁さま。知識欲は旺盛で、不思議さや驚きを体験できる化学の実験に興味を示していた。 都内の国立科学博物館で開催されていた実験のワークショップでは、紀子さまが見守る中、悠仁さまが参加していたこともあった。周囲の参加者は、帽子をかぶっていた悠仁さまに気づくこともなかったようだ。
秋篠宮さまや紀子さまは、悠仁さまを連れて国内各地を訪れる一方で、中学生の時期には、悠仁さまが「ひとり旅」で長野県などを訪れることもあった。 ご両親は、自分たちは公務で忙しいが、12歳の悠仁さまには自然と触れ合い、土地の風土を肌で感じ、情緒を育む経験を積んでほしい、というお気持ちだったという。 紀子さまは、悠仁さまが高校に入学した2022年9月のご自身の誕生日にあたっての文書で、人びととの交流の大切さに触れるとともに、自身のテーマを見つけ、進む道を拓いていってほしいとつづっている。 ■「筑波大も候補と聞いていましたが」と稲の先生 悠仁さまの「稲」の先生である、茨城県の農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)シニアエグゼクティブリサーチャーの矢野昌裕さんは、悠仁さまの合格の知らせに、 「まずは筑波大学の入学試験合格、おめでとうございます」 と喜んだ。そして、 「筑波大学も候補に挙がっていることは聞いていましたが、都内からは距離があるので、選択肢ではないのかと思っていました。大学では、自然・生物に関する知識を吸収され、ご興味をさらに深められることを期待します」 皇族である立場ではさまざまな制約もあると思いますが、これまで以上に交友の幅が広がる大学で、さらなる成長と活躍を、とエールを送った。 (AERA dot.編集部・永井貴子)
永井貴子