堀米雄斗にもきっとつながる、スケボーアイドルの「トリック」と積み重ね…清司麗菜の#skatelife
アイドルグループ・NGT48の清司麗菜さんは、打ち込んでいるスケートボードで壁にぶつかっています。新しい技を習得するのに苦労していますが、かつての「先生」からあるアドバイスをもらいました。アイドルとして大きな舞台を控えている彼女。「積み重ねる」ことの重要性をひしひしと感じているのだとか……。「清司麗菜の#SkateLife~continuity180~」の第16回です。
何をするのにも「始まり」っていうのがある。スケートボードを始めたのは、今から2年半前。東京五輪の女子パークに出場した、岡本碧優(みすぐ)さんの滑りに感動してボードを手にした。当時、オリンピックの直後で世間は「スケボー・フィーバー」に沸いていたし、ネタ作りに思われないかな……って躊躇(ためら)っていたことも今となっては懐かしい。
NGT48は専用劇場で開かれる公演がある。ファンの方が会いに来てくださる公演に穴を開けることになるなんてありえないし、趣味でケガなんてもってのほかだ。
たぶん、この辺の事情は、どんな仕事をしている人でも同じだと思う。いくらライフスタイルに近い趣味だと言っても、仕事に穴を開けることはできないって人は多いんじゃないかな。
プロへとつながる私のトリック
友達との遊びの中でうまくなっていくのが、スケートボードの「王道」なのかもしれない。でも、私は所属事務所に許可を取ってからスケートボードを始めた。「レッスンから始めよう」と提案され、村上市スケートパーク(新潟県)で、コーチの平野英樹さんに教わったことが本格的なスタートになった。
スケートボードの初心者は、だいたい「プッシュ」と「チックタック」という技(=トリック)から始める。プッシュは片足をボードに乗せて、もう片方の足で地面を蹴って進むトリック。チックタックというのは、ボードに乗った状態で、板を左右に振り、前に進むトリックだ。この二つができて、スケートボードを「乗り物」として楽しめるようになる。