2024年版 乗り心地が良すぎて昇天する最新「高級車」 10選 羨望のラグジュアリーカー
5. メルセデス・ベンツEQSセダン
長所:長大な航続距離 短所:内装の質感はSクラスに及ばない メルセデス・ベンツのフラッグシップEV、EQSセダンはライバルのBMWとはかなり異なるアプローチを取っている。BMW 7シリーズとi7がプラットフォームを共通化しているのに対し、SクラスとEQSはまったく別のクルマだ。 EVの静かな走りが高級車に似合っていることは間違いない。ボディの空気抵抗係数はCd値0.20で、120kWhの大容量バッテリーと組み合わせることで「EQS 450+」では640km近い航続距離を実現している。 室内は広く、静かで、乗り心地も悪くない。しかし、インテリアの素材の一部は車両価格に期待される水準に達していない。また、弊誌が試乗したEQSセダンは大径ホイールを装着しており、最高の乗り心地とは言えなかった。
6. アウディA8/S8
長所:S8の予測サスペンションはクラス最高レベル 短所:インテリアの高級感は他車に劣る アウディA8は、今回紹介する10台の中では古い部類に入る。インテリアは上質だが、最新のBMW 7シリーズやレンジローバーのような特別感には欠けている。 2022年改良では洗練性が大きく向上した。アダプティブ・エアサスペンションが採用され、スポーティなV8エンジン搭載のS8には「プレディクティブ・アクティブ・サスペンション」が搭載されている。これはカメラによって前方の道路状況を把握し、あらかじめサスペンションを適切に設定するものだ。 DSやジェネシスといったブランドも似たようなシステムを市場投入しているが、アウディはエアサスペンションと48Vアクティブアンチロール・システムとの組み合わせにより段差を驚くほどスムーズにこなし、高い快適性を実現している。 騒音や振動の遮断はパーフェクトとは言えず、短く鋭い入力に対しては効果的に対処できていない。しかし、アウディのスローガン「Vorsprung Durch Technik(技術による先進)」をきちんと実践していることがよく分かるシステムである。 ディーゼルとガソリンから選択可能で、四輪駆動と48Vマイルドハイブリッドを標準としている。さらに、3.0L 直6ガソリンエンジンベースのPHEVモデル「60 TFSIe」も用意されており、洗練された挙動と軽快なレスポンスがドライビング・エクスペリエンスを高めてくれる。