2024年版 乗り心地が良すぎて昇天する最新「高級車」 10選 羨望のラグジュアリーカー
9. アウディQ8
長所:スマートで落ち着いた、充実装備のインテリア 短所:乗り心地は改善の余地あり 現代の高級車の購買層がSUVを好む傾向にあるが、アウディQ8のようなクルマに乗れば、その人気の理由がよくわかる。箱型のQ7をスタイリッシュにアレンジし、外観的な魅力度も高いが、インテリアも同じように上質でソリッドな雰囲気を漂わせている。 大人4人がゆったりとくつろげる広さを備え、周囲のクルマよりも一段高いシートポジションにより、乱雑な道路状況からも解放されるような感覚がある。日常使いでも十分に対応できるだけの汎用性も備えている。 快適性と洗練性は一級品だ。ドライビング・エクスペリエンスは軽快で、雑味が少なく、ハンドリングも四輪駆動のステーションワゴンのように安定していて安心感がある。 6気筒のガソリンとディーゼルがあり、PHEVも選べる。また、SQ8とRS Q8というパフォーマンスモデルもあり、走り好きなドライバーが望む緊迫感を盛り込むことができる。 SUVであろうとなかろうと、Q8は紛れもなく、アウディが今作っている高級車の中でトップクラスに優れた1台だ。
10. メルセデス・ベンツEQS SUV
長所:ハイテク満載のインテリアと航続距離の長い大容量バッテリー 短所:粗いレザーとチープなプラスチックのせいで、少々安っぽく感じる。 少し無粋な名前から想像できる通り、EQSセダンとプラットフォームを共通化している電動SUVである。ステアリングフィールは驚くほど明確で、洗練性については特に高く評価できる。ロードノイズもほとんどない。 ほんのわずかな風切り音を我慢しなければならないが、それも高速道路に限ったことだ。路面のちょっとした段差であれば、地球の自転と同じくらいに無視できるし、神経を集中すればほんのわずかに感じられる程度だ。 ボディが巨大な分、室内空間も広大だ。2列目シートのレッグスペースは数日過ごせそうな広さがあり、7人乗車時でも十分なトランク容量を備えている。また、EQSセダンと同様、大容量バッテリーにより航続距離をかなり稼いでいる。 しかし、もっと魅力を際立たせるにはインテリアの改良が必要だろう。プラスチック製のエアコン吹き出し口とグロスブラックのセンターコンソールは、この半分の値段のクルマでも安っぽく感じられるだろう。
イリヤ・バプラート(執筆) 林汰久也(翻訳)