2024年版 乗り心地が良すぎて昇天する最新「高級車」 10選 羨望のラグジュアリーカー
7. ランドローバー・レンジローバー・スポーツ
長所:運転しやすく、快適 短所:インテリアの質感は最高とは言えない これまでのレンジローバーも小型ではなかったが、最新型は本当に巨大だ。四輪操舵と直線的なボディ形状によって扱いやすくはなっているが、もう少し小さなパッケージでレンジローバーらしさを味わいたいと思う人もいるだろう。そんな希望に応えるのがレンジローバー・スポーツだ。 フルサイズのレンジローバーと多くの点で共通しており、特にその卓越した洗練性とラグジュアリー性が際立っている。レンジローバー・スポーツには、重いボディをうまく制御する能力、高精度に研ぎ澄まされたレスポンス、そしてドライバーズカーのように走る楽しさがある。操作時のフィーリングがよく、クルマとの一体感もある程度は感じられる。 ではレンジローバー・スポーツの方がベストアンサーなのでは? と思われるかもしれないが、実際にはそうでもない。というのも、インテリアで使われている素材の一部は、価格に見合ったものではないからだ。どうしても質感が「今ひとつ」といったところである。競合他社と比べれば、いくぶん劣ると言わざるを得ない。
8. BMW X7
長所:6気筒ディーゼルの華やかさ 短所:存在感ある外観は万人向けではない BMWの説明を要約すると、X7はミドルクラスのX5を大型化したようなクルマではなく、7シリーズをオフロード向けに強化したものだという。もちろん、この説明では7人乗りの2ボックス車であるという事実を伝えきれていないのだが、BMWの開発陣が何を目指そうとしていたのかを窺い知ることはできる。 最新型X7は堂々としたエクステリアデザインを特徴とする。二分割のフロントライトと広大なグリルを備え、バックミラーに映ったときの存在感はとても大きい。インテリアでは、低めのダッシュボードにシームレスな曲線を描くインストゥルメント・パネルとインフォテインメント・スクリーンが装備されている。 公道では、そのサイズと重量をうまく処理しており、コーナリングでも驚くほど正確で運動性が高く感じられる。乗り心地は制御不能に陥ることなく、常に快適が保たれる。 最近の改良では、マイルドハイブリッドも直6ガソリンエンジンとディーゼルエンジンが新たに設定された。本稿執筆時点で弊誌が試乗できたのは最高出力380psの「xドライブ40i」だが、トルクフルで効率的な350psの「xドライブ40d」がベストかもしれない。 「M60i」は、最高出力530psの4.4L V8ツインターボを搭載し、0-100km/h加速はわずか4.7秒と、少し前のM5並みの速さを誇る。