鈴木亮平×森田望智が語る『シティーハンター』。"はじまりの物語"に詰め込んだこだわりは?
森田 今のお話を聞いていて、なんとなく想像していた部分が明確になりました。冴羽さんが死に向き合ってきたから本心を見せないようになったというのもわかるし、かすかに香ちゃんへの思いを感じたりもする。 そういうあえて語らない部分があるからこそ、たまに本音が出たときにカッコよく感じます。本心に触れた気がする。ちょっとキュンとしちゃいますね。 ――ところで、本作を見た多くの人は「続きを見たい!」と強く思うはずです。続編の予定は? 鈴木 皆さんにそういう声をたくさん発信していただけるとうれしいですね。僕個人としては......いつでも作る用意はあります! すでに頭の中にはプロットもあるし、ついこの間も、頼まれてもいないのに新宿をロケハンしてきました!(笑) ――鈴木さん、本気っすね! それでは最後にメッセージをお願いします。 鈴木 今回、原作からはストーリーを大胆に変えさせてもらいました。それでも、ファンの方に「原作とは少し違うけど『シティーハンター』だ!」って思っていただけたらうれしいです。 森田 私のような『シティーハンター』を知らない世代の方にもぜひ見てほしいです。令和ならではの新宿の風景や日本のカルチャーも出てきます。日本独特の文化のひとつであるダルマも出てきますし。 鈴木 裸踊りのシーンにね(笑)。 ●鈴木亮平(すずき・りょうへい)1983年生まれ、兵庫県出身。2006年俳優デビュー。主な出演作に『HK/変態仮面』(13年)、NHK連続テレビ小説『花子とアン』(14年)、『俺物語!!』(15年)、NHK大河ドラマ『西郷どん』(18年)、『燃えよ剣』(21年)、『エルピス~希望、あるいは災い~』(22年)、『エゴイスト』(23年)など ●森田望智(もりた・みさと)1996年生まれ、神奈川県出身。2011年俳優デビュー。主な出演作に『一週間フレンズ。』(17年)、Netflixシリーズ『全裸監督』(19、21年)、NHK連続テレビ小説『おかえりモネ』(21年)、『さがす』(22年)、『作りたい女と食べたい女』(22、24年)、NHK連続テレビ小説『虎に翼』(24年)など ■Netflix映画『シティーハンター』Netflixにて独占配信中相棒の槇村秀幸と共に、有名コスプレイヤー・くるみの捜索依頼を請け負った"シティーハンター"こと冴羽獠。その頃新宿では謎の暴力事件が多発し、警視庁の敏腕刑事・野上冴子は手を焼いていた。息の合ったコンビネーションでくるみを追う獠と槇村だったが、捜査の最中、槇村が突然の事件に巻き込まれ死亡。現場に居合わせた妹・槇村香は兄の死の真相を調べてほしいと獠に懇願する 取材・文/尾谷幸憲 撮影/榊 智朗