IT業界とは?企業分類、職種、将来性まで解説|志望動機の書き方も紹介【例文あり】
IT業界の最近の動向
IT業界で注目したい最近の動向についてご紹介します。 ■IoTの拡大 IoTとは、「Internet of Things」の略です。「モノのインターネット化」とも呼ばれ、モノがインターネット経由で通信することを意味しています。 例えば、テレビやデジタルレコーダーなどの家電に通信機能を持たせ、遠隔操作ができるようにする技術が挙げられます。 このほかにも、通信機能によって位置情報の確認や情報のやりとりなどができるようになり、こうした技術を活用して商品に付加価値を付けたり、新たなサービスを生み出したりする可能性が広がっています。 ■ビッグデータの活用推進 「ビッグデータ」とは、メールやPOSシステム、GPS情報などのIT技術が発展したことによって、蓄積されるようになった膨大なデータのことを指します。 企業の顧客情報やECサイトの購入履歴などをはじめ、世の中には多くのデータが存在しており、これらのデータを人工知能などで分析し、マーケティングに生かすことが可能となりました。 自社に蓄積されたビッグデータを活用し、顧客行動の分析サービスなどを提供する企業なども増えています。 ■クラウド化を進める企業が増加 現在、さまざまな情報をクラウド(ネットワーク上のコンピュータが提供するサービス)に置く企業が増えています。サーバーを管理・運営するコストや手間を省き、最新のサーバー環境を安価に利用できるサービスを活用することにメリットを感じ、クラウド化を進める企業は少なくありません。 また、コロナ禍の影響で、リモートワークが推進されたことから、SaaS(※)系のサービスを活用し、社外からも業務システムを利用できる環境整備に取り組む企業も増えています。 ※「Software as a Service」の略語。ソフトウェアをクラウドサービスとして提供する。 ■多様な領域で技術革新が進む 技術革新のスピードが速いIT業界では、多様な領域で技術革新が進んでいます。近年は、仮想通貨などに利用されるデータ保管技術・ブロックチェーンや、バーチャルな3次元空間をインターネット上で提供するメタバースなどが登場しました。 また、昨今は、大量のテキストデータを使って人工知能に学習させ、質問への回答や文章要約、機械翻訳など幅広い領域に活用する大規模言語モデル(LLM)が急速に発達し、今後の活用に注目が集まっています。 ネットワーク環境の領域では、「高速大容量」「多数同時接続」などに強みを持つ5G(※)の商用利用が進んでおり、さまざまなビジネス領域を変革することが予想されています。今後は、社会課題の解決や新たな産業の創出などにも活用されることが期待されています。 ※「5th Generation」の略語。携帯電話などに用いられる第5世代移動通信システムのこと。 ■ICT活用の推進 ICTの活用によって、時間と場所の制約を超えた消費や働き方などが可能になり、地域の経済格差や労働人口の不足などの課題を解決することに期待が集まっています。 また、医療・教育などにおいても、オンラインによる医療・教育サービスを提供できるようになっています。 日本では社会インフラの老朽化が急速に進んでいますが、これについてもセンサーやドローンなどのICTを活用し、設備の維持管理や更新費などのトータルコストの削減に役立っています。