勤続年数5年目の先輩と3年目の私が「同じ給料」で気まずいです。昇給って難しいのでしょうか?
会社員の給与は、基本的に勤続年数の長い人ほど高いものです。これは普通昇給や定期昇給といった昇給制度によるものですが、社員の昇給には他にも種類があります。また、人によっては手当や控除制度の適用によって、先輩社員の給与に並ぶこともあるようです。今回は、社員の昇給について解説します。 ▼会社員で「年収1000万円」以上の割合は? 大企業ほど高年収を目指せる?
昇給は定期昇給だけではない
昇給のタイミングは企業によって異なりますが、年に1~2回昇給を行う「定期昇給」が一般的です。昇進や昇格に伴って昇給することもありますが、昇給は主に以下の6種類に分けられます。 ・定期昇給 会社内で毎年時期を決めて行う昇給制度です。一般的には1年に1~2回行われ、業績によって実施の有無を決める場合もあります。 ・臨時昇給 企業の業績アップや成果をあげた場合に臨時で行われる昇給制度です。全社員一律で基本給を引き上げる場合は「ベースアップ」と呼びます。 ・考課昇給 特定の社員の実績や勤務態度を評価基準とした昇給制度で、「査定昇給」とも呼びます。タイミングは会社によって異なり、定期昇給と同じタイミングで行う場合もあります。 ・普通昇給 社員の技能や職務遂行能力が向上したことなどを理由とする昇給制度です。定期昇給と違い本人の能力を評価したり、特定の資格を取得したりすることで行う場合もあります。 ・自動昇給 年齢や勤続年数といった自動的に生じる変化に応じて行う昇給制度です。特定の社員に対して行うものではなく、条件を満たした全社員に対して一律かつ定期的に行います。 ・特別昇給 特定の部署や社員が職務で格別な功績をあげた場合などに、普通昇給の範囲を超える特別な理由に基づいて行われる昇給です。 このように、昇給は定期的に実施されるものだけでなく、職務遂行能力や個人の実績によって得たものであれば、先輩社員の給与に並ぶこともあるでしょう。 たとえ3年目でも、社内で大きな成績を残して評価されれば、大幅に昇給することもあるでしょう。しかし給与がアップするほどの成果は、簡単にはあげられないものです。先輩社員の給与と並ぶと気まずい雰囲気になってしまうこともあるかもしれませんが、十分な成果を残した証しであれば、気にしすぎないほうがよいでしょう。