「坊やへ 天国に憎しみはないよ」 地元の中国人から日本人学校に献花途切れず2000以上に 深センの男児殺害事件から半月
中国・深センで日本人男児が男に襲われ、死亡した事件から10月2日で半月。事件直後から、地元の中国人たちは花や手紙を手に、次々と日本人学校の前にやってきました。中国の大手メディアは事件を報じず、情報は遮断された状態でしたが、それでもSNSなどで男児の死を知り、嘆き、悲しむ人々の言葉を、カメラは記録していました。 【動画】『すべての中国人がこうではないとわかってほしい』 事件を嘆く声、学校への献花は2000以上に 中国・深センの男児殺害事件から半月
事件から一夜明けた9月19日。早朝、急きょ在広州日本総領事館へのメディアの囲み取材が設定され、そこで男の子が亡くなったという悲痛な知らせが伝えられました。 (在広州日本国総領事館 貴島善子総領事)「日本人学校の児童は、9月19日の未明、お亡くなりになりました。非常に悲しいことで、またご家族の気持ちを思うと、本当に言葉に言い表せない状況です」 男の子は前日の朝8時ごろ、日本人学校への登校中に突然、男に襲われました。大勢の警察官が集まり騒然とする中、救急車で搬送される男の子を目撃した女性は、その知らせを聞いて小さく叫び声をあげました。 (目撃した女性)「亡くなった?亡くなったの?犯人が亡くなったの?」 (Q.子どもが亡くなりました) (目撃した女性)「何てむごいこと。こんな暴力は許されません。政府は厳しく取り締まるべきだと思います」 衝撃を受けたのは、日本人だけではありません。深センで暮らす中国人たちも同じでした。男の子が通っていた学校の門の前には、大量の花束が届けられました。 (目に涙を浮かべる女性)「私も子どもを持つ母親です。自分の子どもが亡くなったのと同じ気持ちです。男の子の冥福を祈っています。家族にもお悔みを申し上げます」 (泣きながら訴える女性)「みんなが正義のために行動してほしいと思います。こんなことがあってはいけません。私たち中国人は日本人との交流がとても好きです。私は日本に行ったことがありますが、日本人はとても優しく親切で、私を助けてくれたこともあります。だからこそ、私たち中国人は公平に、子どものために祈りを捧げなければなりません」 (涙を浮かべる男性)「私もとても心が痛みます。すべての中国人がこうではない、とわかってほしいと思います」