【新日本】“負ければ即引退”棚橋弘至がEVIL撃破、試合後の襲撃救った柴田勝頼と5日対戦へ
<新日本プロレス:WRESTLE KINGDOM19大会>◇4日◇東京ドーム 第4試合で新日本プロレスの棚橋弘至社長(48)が来年1月の現役引退へ向けた引退ロードをスタートした。 【写真】柴田勝頼(右)からの対戦要求を快諾する棚橋弘至 “負ければ即引退”をかけて、試合中に髪の毛を切られる屈辱を味わった宿敵EVILとランバージャックマッチで対戦。EVILが必殺のEVIL(変形大外刈)を繰り出してきたところをうまくかわし、そのまま丸め込んで3カウントを奪って勝利した。 棚橋のセコンドには矢野通、ボルチン・オレッグ、タイガーマスク、マスター・ワトがつき、EVILのセコンドにはハウス・オブ・トーチャーの面々。予想通り、HOTは試合に介入し、棚橋はディック東郷のパイプカット(逆さに押さえ付けた相手の股間に、コーナーから飛び降りて手刀を振り下ろす技)で急所を痛めつけられ、鉄製ワイヤーで首を絞められた。 それでもボルチンが金丸義信と成田蓮のHOT2人を同時にブレーンバスターでたたきつけるなど、棚橋をヘルプ。棚橋はEVILにおきて破りのEVIL(変形大外刈り)を見舞い、ハイフロー・アタックも決めた。最後はサソリ固めでとらえられ、その後、EVILを浴びたがうまく切り返して勝利をもぎ取った。 試合後、EVILとHOTのメンバーにボコボコにされたが、そこに現れて棚橋を救出したのが、今はAEWで戦う同期の柴田勝頼(45)。新日本プロレスが苦しい時代、棚橋とともに会社を支えた柴田は右手を差し出し「もし疲れてなければ、明日、試合しませんか?」と提案。棚橋も「俺は疲れたことがないので、やりましょう!」と応じた。 棚橋はバックステージに現れるとまず「勝つには勝った、でもこれじゃダメなんだ、悔しいけど」と、EVILを圧倒できなかったことを反省。「今の俺にできる精いっぱいをこれからも重ねていくけど、『こんなの俺はやられてねえぞ』って、絶対EVILは言ってくるから。先手を取って、2年後か3年後かにまたやってやるよ」と、数年後、一時的に現役復帰してEVILとリマッチするプランまで口にした。 棚橋はその後、柴田との再会について聞かれると「柴田さんは今、海外で活躍されてますけど、新日本プロレスのヤングライオンで同じ日にデビューして、切磋琢磨(せっさたくま)を誓って。でも時に考え方の相違からたもとを分かって。今、日本での試合は厳しいかもしれない。ただ、どんな形であっても柴田選手と戦っておきたいという思いがあったので。会社としても考えます。あえて言うなら『お帰り』と」と笑顔を見せていた。【千葉修宏】