地域のバスはもう限界…運転手不足で島の路線が廃止、困った町はNPOに白羽の矢を立てる
□ ■ □ 町は代替バスの利用料金を当面、徴収しない方針。自家用車(白ナンバー)である町所有車で徴収するのに必要な「自家用有償旅客運送」の手続きが間に合わなかったからだ。未徴収分を含む運営費は年約2000万円と試算される。町は負担軽減のため次年度分(2025年10月~26年9月)は国庫補助の対象となるよう作業を急ぐ。 交通事業者でないNPOによる運行には町内から不安の声も漏れる。「安全で安定的に継続できるか。心配がないわけではない」。バス通学の高校生がいる母親は町の対応を歓迎しながらも、こう打ち明ける。 企画財政課の平薮太喜課長は「運行費の財源確保やNPOの運転者獲得・資質向上支援を通し、安定運行に努める」と話す。専門事業者が撤退したバス事業をNPOという地域資源で運営する新たな局面が始まる。
南日本新聞 | 鹿児島
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