能登半島地震から3日目 迫る“72時間”…きょうも震度5強観測 雨と寒さの中、避難生活続く
日テレNEWS NNN
最大震度7を観測した能登半島地震から3日で3日目を迎えます。3日も震度5強の地震が観測されるなど強い地震が続いています。また石川県の一部には大雨警報が発表されていて、雨と寒さの中で避難生活が続いています。 ◇ 石川県の能登半島で起きた最大震度7の大地震。大規模な火災に見舞われた輪島市では、建物や車が黒く焼け焦げていました。 3日午前10時半すぎ、市内の救助活動を取材していた、その時。 救助活動中の隊員「全員出て!離れろ離れろ!建物離れろ!」 3日午前10時54分に輪島市で震度5強の地震が発生。家屋が倒壊する危険があるため救助活動は一時中止。その後も能登半島では断続的に余震が続いています。 甚大な被害は、最大震度6強を観測した珠洲市でも。 記者「地震や津波の影響でほとんどの家が倒壊し、1階部分から完全に潰れてしまっています」 寒さの中、崩れ落ちた自宅の片付けをする住民の姿が見られました。生存率が著しく低下するとされる発生から72時間が迫る中。 記者「こちらでは神奈川県警の救助隊が捜索活動にあたっています」 取材中にも。 記者「いま救助隊によって1人の方が助け出されました」 その一方。 家族の救助を待つ人「生き埋めの人は何人もいます。声がかかる人から救助活動になってると思うけど」 姉が倒壊した家屋の下敷きになっているといいます。 石川県内では3日午後3時時点で、輪島市で32人など合わせて65人の方の死亡が確認されています。 七尾市では道路にいくつもの亀裂が。津波の影響でしょうか、船が道路まで打ち上げられていました。 住民の漁師に案内してもらうと。 七尾市の漁師(73)「あそこにあった船も流されたけど丸太もみんな流されて。船揚場は本当に被害がひどい」 さらに… 七尾市の漁師(73)「いまだに停電、島半分以上停電してる。 島は全部断水。家に戻っても停電だったら暖をとれない」 一部の地域で停電や断水などライフラインへの影響が続いています。 最大震度7を観測した志賀町。断水が続いている避難所には給水を待つ人たちの行列が。 避難住民「お願いします」 ボランティア「満タンです。せっかくなので」 避難住民「ありがとうございます」 気象庁によりますと、輪島市などで現在、大雨警報が出ているほか、県内の各地で4日朝にかけて雷を伴うやや強い雨が予想されています。土砂災害の危険が高まっているため、より一層の警戒が必要です。