「あなたは詐欺事件の加害者です」…いきなり”警視庁”から64歳男性にかかってきた「驚きの電話」と、”鹿児島県警”から送られてきた逮捕状の「ヤバすぎる中身」
「警察官を騙られ、事件の容疑者だと言われたら、どんなに心当たりがなくても不安になってしまいますよ。気づかないうちに巻き込まれていたのか?って」 【画像】なんじゃこりゃ…「鹿児島県警」からLINEで届いたという逮捕状 そう明かすのは関東地方に住む小林紘一さん(仮名・64歳)。今年8月、小林さんの元に「警察官」を名乗る男から電話がかかってきた。「あなたは加害者になっている可能性がある」として、詐欺事件の容疑をかけてきたのだ。危うくお金を支払いそうになってしまった小林さん。「実に巧妙だった」と語る、その手口とは。
“警察”からかかってきた電話
首都圏を中心に「闇バイト」とみられる強盗事件による被害が目立つ。今年8月以降に一都三県で発生した強盗事件、主な事件は15以上、10代から40代の40人が逮捕されている。一連の事件はSNSを通じてメンバーを集める「匿名・流動型犯罪グループ」通称・トクリュウの関与が疑われており、警視庁などは合同捜査本部を設置し、捜査にあたっている。 闇バイトによる犯行は強盗に限らず、「オレオレ詐欺」など、特殊詐欺によるとみられる事件が後を絶たない。 特に問題なのが警察官を騙り、「あなたは事件の容疑者となっている」などと告げる詐欺事件だ。「警察官」と告げられただけで、無条件に信じてしまいそうになるのだ。 「完全に警察官だと思ってしまいました」 そう振り返るのは、関東地方に住む小林紘一さん(仮名・64歳)。小林さんは「警察官」を名乗る人物からかかってきた電話でお金をだまし取られそうになった。 その一部始終はこうだ。 2024年8月、午前8時40分ごろ。小林さんの元にある一本の電話がかかってきた。 スマートフォンの画面に映る固定電話の番号に見覚えはなかった。普段は登録されていない電話番号には出ない、という小林さんだったが、取引先の業者のひとつだろうと思い、その日は電話に出てしまった。 「電話越しの相手は私の名前を確かめると『警視庁捜査二課の吉田(仮名)です』と名乗りました」(小林さん)