町工場から万博へ...職人集団が挑む『空飛ぶトラック』が被災地を救う未来 そして1970年万博で脚光を浴びた『あの技術』のその後と今は? 2025年大阪・関西万博まで1年
大阪・関西万博開幕まであと1年。どのような“最新テクノロジー”が見られるのでしょうか。1970年の大阪万博で話題となった「人間洗濯機」の今は?また、国や大企業だけではなく、町工場から万博へ『空飛ぶトラック』職人集団にも取材しました。 【写真で見る】1970年万博『電気自動車』『動く歩道』『ワイヤレステレホン』『人間洗濯機』そして次の万博で目指す新技術『空飛ぶトラック』『IOWN』
1970年の大阪万博で“最新”とされた技術が現在は当たり前に
高度経済成長期の日本を象徴する一大イベント「大阪万博」。「人類の進歩と調和」をテーマに77カ国が参加した万博は、海外の国々やそこで暮らす人々がまだ縁遠い時代の日本にとって、見るもの聞くものすべてが新しい刺激的なものでした。 現在では当たり前となった電気自動車や動く歩道も当時は最新とされた技術。遠い宇宙の世界もいまや手に届くものとなっています。 スマートフォンの元祖ともいえるのが『ワイヤレステレホン』。電気通信館で、NTT(当時・日本電信電話公社)が未来の電話機としてお披露目。固定電話が主流だった時代に、ワイヤレステレホンは来場者たちの心を掴みました。
『ワイヤレステレホン』は展示が製品開発の大きなヒントに
あれから半世紀…。 (記者リポート)「1970年の大阪万博で展示されたワイヤレス電話、これをきっかけにショルダーフォン、そして携帯電話、スマートフォンへと電話端末は進化していきました」 時代と共に電話機は進化を遂げていきましたが、万博でワイヤレステレホンを展示したことが、その後の製品開発の大きなヒントになったといいます。 (NTT情報ネットワーク総合研究所 辻ゆかり所長)「両手で操作することを想定していたんですね。ですけれども実際にお客さまにご利用いただきましたら、親指で番号を押して電話するっていう方が多かったなっていうのが発見できたことの一つです」 万博を機に軽量化・小型化・省電力化が進み、携帯電話は誰もが利用するようになりました。
新技術『IOWN』でその場にいるような感覚
来年の万博ではどんな未来の技術が見られるのでしょうか? (辻ゆかり所長)「『IOWN』という将来ネットワークを今度の万博で出させていただきます。ワイヤレステレホンからスマートフォンにこんな形で発展したように、社会情報インフラになることを願っているところです」
【関連記事】
- 【万博の課題】「めっちゃせかされる」「手が足りてない」会場建設に携わる作業員たちの本音 工期の遅れで残業せざるを得ない状況も 開催期間中は夢洲で渋滞懸念...IR工事関連を含めて“車両殺到”のおそれ
- 『世界に誇る壁画の街』へ!温泉の壁にタコ、ビル一面に白鷺...世界中のアーティストが描きに来日 仕掛け人「壁画は街そのものにあって簡単な感想を言いやすい存在」大阪市此花区
- ▼住宅ローン4000万円『一括返済』求められ絶望「フラット35」で相次ぐトラブル
- ▼「股が開かないようにテープでとめた」2歳女児ベビーサークルに監禁され熱中症で死亡
- ▼南海トラフで『ひずむ日本列島』活断層が集中する地域に大地震の足音迫る