意外と知らない「GREE(グリー)」はオワコンなのか? いまでも盛り上がっているのか?
SNS及びソーシャルゲームプラットフォームというイメージが強い「GREE」ですが、同社はゲームやアニメの制作・配信にも力を入れています。 特にGREEの完全子会社であるWFS社が手がける「ヘブンバーンズレッド(Android/iOS/Windows向け)」や「消滅都市(Android/iOS向け)」などのタイトルは名作として知られ、「消滅都市」は2024年2月にサービス終了後、2024年5月にオフライン版の配信が決定。サービス終了したとしても長く遊びたい、というファンの熱意が現れている一例と言えるでしょう。 ■その他 そのほかにもGREEはメタバース事業やDX事業、コマース事業、マンガ事業、投資事業など、多岐にわたる事業を展開。特にGREEの投資事業は有名で、2022年7月にはGREE LP Fund US GP I, LLCを通じて北米におけるファンド投資を拡大してもいます。
SNSとしての「GREE」は盛り上がっている?
では「SNS」及び「ソーシャルゲームプラットフォーム」としてのGREEの現状はどのような感じなのでしょうか。さっそく具体的に見ていきましょう。 ■「GREE」公式アプリ まずは「GREE」公式アプリ。SNSとしての「GREE」を利用するならば、最初にインストールするスマホアプリです。筆者が2024年6月のGoogle Playのランキングを確認する限り、Google Play全体及びSNS分野にて「GREE公式アプリ」が上位にランクインした履歴は見受けられませんでした。
他社で言えば、たとえば「mixi」公式アプリはGoogle PlayのSNS分野でランクが付いています。つまりGREE公式アプリは、相対的に見て「SNSとして盛り上がっている」とはあまり言えないでしょう。 ■「釣りスタ」 ソーシャルゲームプラットフォームとしてのGREEの人気タイトルである「釣りスタ」は、筆者が確認した限りでは、継続的にGames > Actionの分野でランクイン(国内158位・2024年6月時点)しています。つまり「GREE公式アプリ」が高い人気を得ていると言うよりは、「釣りスタ」など長年愛されている個別のゲームタイトルのアプリに人気が移行していると言えるかもしれません。