「初球をあそこまで振られるとは」慶大1年生のスイングに受けた衝撃 愛知学院大・河野優作「もっと頑張らないと」大学代表候補強化合宿終え抱負
日本で開催される来年の日米野球に向けた侍ジャパン大学代表候補強化合宿は2日、松山市の坊っちゃんスタジアムで3日間の練習を終えた。全国から46選手が参加。初参加だった愛知学院大の河野優作投手(3年・創志学園)は、全国レベルを体感してさらなるレベルアップを誓った。 合宿初参加の愛知学院大・河野は、悔しさと驚きを手土産に愛知への帰途に就いた。「周りのレベルが高くて、『もっと頑張らないと』と思った」と刺激だらけの3日間だった。 合宿2日目のケース打撃では打者6人と対戦。1死一、三塁の想定で、最初に対戦した慶大・渡辺憩には初球を強振されて中犠飛に。「初球をあそこまで振られるとは」と東京六大学でもまれる1年生のスイングに驚きを隠せなかった。最速146キロの直球は130キロ台にとどまり、1安打1四球と十分なアピールはできず。「思ったボールを投げられなくて悔しい」と振り返った。 愛院大では、1年春に来秋ドラフト候補の中京大・高木とともに新人賞を受賞した左腕。その”ライバル”は今回こそ不参加だったものの、今春の全日本大学選手権で好投して大学代表に選出された。今秋は高木に負けじと奮闘し、リーグ最多勝利賞(5勝)とベストナインを受賞。ついに初の大学代表候補入りを果たした。 岡山・創志学園から入学した当初から目標はプロ入り。4年目のリーグでは「高木にしっかり投げ勝って、投手のタイトルを総なめにしたい」とドラフト候補に名乗りを上げるつもりだ。この冬は身長180センチで体重82キロから90キロへの増量を計画するなど、球速アップも目指す。合宿で出会ったハイレベルな選手に近づくべく、一日たりとも無駄にしない。
中日スポーツ