世界と戦う日本代表選手らを笑顔に 栄養面でサポートするプロジェクトのリーダーが語る「原点」
「アスリートに対して『アミノ酸をうまく活用すれば、コンディショニングを変化させることができる』と伝えられるチャンスを得ました。だけど、よい状態を保つためにはサプリメントだけでは十分ではありません。その土台、すなわち食事がしっかりしていないと効果は生まれにくい。つまり、栄養についてきちんと伝えられない限り、効果は限定的なものになってしまうのです」 2006年2月、フィギュアスケートの荒川静香が冬季トリノオリンピックで金メダルを獲得した。 「私は荒川さんのサポートをさせていただき、『これからもっと!』と思っていたのに、大会後にビクトリープロジェクトから一時的に外れることになりました。『おまえのエネルギーを、今度はアミノバイタルを売ることに使ってほしい』と言われました。 1カ月、悩みに悩んで、その答えを出しました。アミノバイタルを多くの人に売ることで、栄養の大切さ、アミノ酸摂取の効果が多くの人に伝わる。そうすれば、日本のスポーツに貢献することができるはずだと考えたのです」 アミノバイタル部に配属となった栗原は、マーケティングをイチから勉強することにした。 「アイテムの開発、マーケティングの基本などを学ぶ貴重な修行期間になりました。厳しくはあったのですが、そのおかげで知識も力もついたと思います」 【世界と戦うためにはチームが必要】 2008年に行なわれた北京オリンピックのあと、味の素社はJOCのゴールドパートナーになり、トップアスリートとの関わりは、さらに増えた。 「オリンピックの日本代表候補になるような選手は、そもそも実力、地力がすごい。自分の力だけでそのレベルまで上がってくるくらいでないと、まず世界とは戦えません」 しかし、国の期待を背負って世界中の猛者と戦うためには、個人の素質や力量だけでは太刀打ちできない。 「コンディショニングをよくする、パフォーマンスを上げるためには、"チーム"が必要だと私は考えています。そのサポートを味の素という会社全体でさせていただけることになりました」