柯文哲前台北市長が再保釈 支持者に笑顔見せる/台湾
(台北中央社)収賄や政治献金横領などの罪で起訴された第2野党・民衆党主席(党首)の柯文哲(かぶんてつ)被告が30日午後、再び保釈された。台湾台北地方法院(地裁)が改めて保釈を認める決定をし、柯主席は追加の保釈金4000万台湾元(約1億9000万円)を納付した。柯主席は妻の陳佩琪さんと共に台北地裁を出ると、駆け付けた支持者に笑顔を見せた。 柯主席は住居と海外への渡航が制限され、電子的な手段で行動が監視される。 柯主席は27日午後に保釈金3000万元(約1億4000万円)を納付していったん保釈されたが、台湾台北地方検察署(地検)の抗告申し立てを受け、29日に台湾高等法院(高裁)から保釈を取り消す決定が出された。台北地裁は同日深夜、保釈金を7000万元(約3億4000万円)に増額して保釈を認める決定を下し、保釈条件として足首への電子端末装着などを義務付けた。 台北地検は30日夕、再び抗告を申し立てる方針を示した。 柯主席は台北市長在任中の商業施設を巡る収賄や、総統選期間中の政治献金横領の罪などで26日に起訴された。 (黄麗芸、林長順、陳俊華/編集:名切千絵)