大阪・松井市長 新型コロナウイルス「病状に応じた医療供給体制の構築が重要」
12日午前「大阪府新型コロナウイルス対策本部専門家会議」に出席
大阪・松井市長 新型コロナウイルス「病状に応じた医療供給体制の構築が重要」
大阪市の松井一郎市長は12日午後、大阪市役所で定例記者会見を開いた。同日午前に「大阪府新型コロナウイルス対策本部専門家会議」に出席した松井市長は「新型コロナウイルスというものが少しずつわかってきたという中で、コロナと距離感を保ちながらうまくつきあっていくと。そのことで社会を動かしていくというのがこれから我々に求められる、我々の職務かなと思っている」と述べた。 【映像】大阪市のイベント「感染拡大に注意しながら実施」松井市長が定例会見(2020年3月12日)
「大阪府と連携をしながら対応したい」
同会議には、吉村洋文知事や松井市長、感染症指定医療機関の医師らが参加し、これからの対策についても議論した。 松井市長は、報道陣から「会議の内容の受け止めは?」との質問に「(新型コロナウイルスに感染し)無症状の方や軽症の方の病状に応じた医療供給体制の構築が重要と認識しました。これは大阪府と連携をしながら対応したいと思います」と答えた。
これまでは受け身の体制、これからはうまくつきあっていく
また、医師らの説明の中で感じたこととして「これまではピークを医療資源以上の感染拡大を抑える、医療崩壊を抑えていくためにピークをずらしていく、ここは一定成功しているのかなあと思います」と述べた。 しかし「かといって社会生活すべて止めておくということでは、そもそも社会として成り立ちません。経済も成り立っていきませんから、新型コロナウイルスの特性を理解しながら、これからワクチンができるまでの間、うまく付き合っていくという方向にハンドルを切らなければならない」と続けた。 また、これまでは「わからないことが多すぎた」ことから、コロナウイルスに対して受け身の体制だったとし「新型コロナというものが少しずつわかってきたという中で、コロナと距離感を保ちながらうまくつきあっていく。そのことで社会を動かしていくというのがこれから我々に求められる、我々の職務かなと思っています」と話していた。
「お花見の自粛要請はやめようと思っています」
報道陣から「これまで、大阪市のイベントなどが延期されてきたが、やっていきたいか」という質問があった。 松井市長は、同日午前の会議で、専門家が示した「密閉空間はだめ」「人との距離」「行事の中身によって飛沫がとぶようなことにならない」ということを注意するとしたうえで「これら3つ要件が重ならないような形を作りながら、様々なイベントは実施していきたいと思っています」と述べた。 一つの例として「花見」を挙げ「お花見の自粛要請はやめようと思っています。屋外ですし、建設局がずっと管理している場所、場所は建設局所管になるんですけどね。屋外でとにかく距離をとりながら紙コップは使用しない。おはしは、取り皿はそれぞれ別々。あまりそこで近寄る中で飛沫をとばさない、だからあまり酔われると困りますけど、できたらお茶とかで冷静に、あんまりわーってもりあがると、カラオケとかやりだすとちょっと具体悪いんで、そういうことがないように独自で判断してやってもらいたいと思います」と話していた。
コロナ不況で商売をあきらめることにならないよう支援策
新型コロナウイルスの影響により、好調のインバウンドが打撃になっている点についても質問があった。 これに対し、松井市長は「これはもう収束すれば間違いなく戻ってくる」とした。また「我々とすれはいつでもお迎えできるように、いま様々なサービスを海外のみなさんに提供してきた事業者のみなさんが、コロナ不況で商売をあきらめることにならないよう支援策を実施していきたいと思います」と述べた。