岩泉で「日本版ライドシェア」始動 岩手県内初、買い物や通院に
岩泉町の岩泉自動車運輸(八重樫義一郎社長)と小川タクシー(杉本修太郎社長)は19日、一般ドライバーが自家用車などを使い有料で客を運ぶ「日本版ライドシェア」のサービスを始めた。岩手県内初の取り組みで、運転手不足の解消や移動手段の乏しい地域の「足」確保を目指す。 同町岩泉の岩泉自動車運輸は、配車予約の電話に備えたマニュアルを作成。新たに運転に携わるトラックやバスの運転手ら6人に接客などの研修を行い態勢を整えた。 使用するのは空き車両のタクシー1台。左右のドアに事業者名とライドシェアを示すマグネットを張り付け、一般タクシーと混同されない工夫を施す。普段はバスを運転する中村俊彦さん(46)は「高齢の買い物客がバス停から家まで歩くのを見ていて大変そうだった。需要に応える良いサービスだと思う」と歓迎する。