キッチンに採用するなら「引き出し収納」が正解。開き戸に比べて、ストレスが段違い
理由2.奥のものもすぐに取り出せる!
家には、使用頻度は低いけど置いておきたいものがあります。開き戸収納の場合、奥にあるものを出すためには、以下の4ステップが必要です。 1.扉をあける 2.手前のものを一度どかす 3.目当てのものを取り出す 4.手前のものを戻す しかも、位置が低い場合は、取り出すときに不自然な姿勢で、上と下の棚にぶつからないように気をつけないといけません。 手前と奥の二段構えに置かなければ問題ありませんが、スペースを活用するため、手前と奥に別々のものを置いていることも多いと思います。 実際、筆者の実家でも手前に日常用のお皿、奥にお客様用のお皿を置いていました。とても取り出しにくかったことを覚えています。 ちなみに新しい家では、引き出しが全部引き出せるタイプにこだわりました。途中までしか引き出せないと、いちばん奥のものが取り出しにくいからです。結果、手を伸ばすだけでいちばん奥のものも、簡単に取り出すことができています。
理由3.いちばん下の段を活用できる
開き戸タイプの食器棚を使っていたとき、もっとも面倒くさいと思っていたのは、いちばん下の段。一度しゃがまないとものが取り出しにくいため、ずぼらな筆者は、いちばん下の段からものを取り出すことを考えるだけで、おっくうに思っていました。 以前は、いちばん下の段にホットプレートや土鍋など、あまり使わないものを置いていました。しかし、「取り出しにくい」ことがわかっている場所にしまっていると、余計に使わなくなります。それが大きくて重いものならなおさら。結果、メニューの選択肢も狭めていた気がします。 引き出し収納にして、そういったこともなくなりました。引き出しをあければ、すぐに取り出せるからです。わが家のいちばん下の引き出しには、フライパンや鍋などを入れ、毎日有効活用しています。
理由4.収納棚を探す必要がないのはラク
キッチンのシンクやコンロの下、洗面台下の開き戸収納は、高さがあることがほとんどです。1軒目と2軒目の家では、あいている上部も収納スペースとして活用するために、収納棚を探すことに。それが本当に苦労しました。 いちばんの理由は配管。配管をまたいで設置できる棚にすると、奥行きが合わない、奥行きが合う収納ケースだと配管がジャマで置けない…といったように、なかなかぴったりな棚が見つかりませんでした。 仕方なく妥協して購入しましたが、使いにくかったり、あきスペースができてしまったりと、ストレスでいっぱい。収納ケースを探す時間も、もったいなかったと感じています。 今の家では、洗面台の下も引き出し収納に。洗面台下の上段引き出しの有効寸法は、幅84×高さ14×奥行き24cm(実寸)。ドライヤーやタオルを入れています。家事がしやすいのはもちろん、家族も使いやすくなりました。