子供と行きたいおすすめ美術館【関東編】 子連れ、親子でもっとアートを楽しもう!
水戸芸術館 現代美術センター:赤ちゃんと一緒に美術館を散歩しよう
「ケアリング/マザーフッド:「母」から「他者」のケアを考える現代美術―いつ・どこで・だれに・だれが・なぜ・どのように?―」も記憶に新しい水戸芸術館 現代美術センター。地域の人と関わりながら、様々な教育普及プログラムに先駆的に取り組み続けている。 ご紹介したいのは館内案内係や育児ボランティアが案内をしてくれる「赤ちゃんと一緒に美術館散歩」。その歴史は長く、2000年に親子向けの託児プログラムで保護者のグループができたことや、美術館側の館内案内係のスキルを活かしたプログラムの要請が重なりはじまった。「土日は家族がいるが、平日に子供と出かける場所が無い」という声をもとに平日開催するなど、参加者とともにプログラムを作り続けてきた。会場が暗い場合や展覧会内容によっては、別室で託児の場合がある。これには「子供が小さい頃は水戸芸の暗がりを怖がっていた」という担当者の子育て経験も活きている。 2年前から開催されている「造形実験室」は、1ヶ月に1度、2日間に渡って開催される無料の造形ワークショップ。毎回異なるテーマや素材で様々な創作活動を行う。「予約が無いほうが気軽に参加しやすい」という声を元に、気軽に誰でも立ち寄れるかたちで開催。完成物が決まっているワークショップではなく、「からっぽ」「かぜ・くうき」「くるくる」など、色々な解釈ができるテーマを設定し、素材と遊びながら自由に創作できる場を作っている。 地域の高校生の無料招待企画として90年代から始まった「高校生ウィーク」は、ボランティアの高校生たちが運営に参加するカフェが1ヶ月間ギャラリー内に出現し、展覧会と連動したワークショップや読書、裁縫などのプログラムが展開されるゆるやかな場。「高校生ウィーク」をきっかけに、のちにアーティストやデザイナー、キュレーター等になり、水戸芸術館と仕事をする人、赤ちゃんを連れて鑑賞ツアーに参加する人などの循環やつながりも生まれているという。 おむつ替えスペース(トイレに簡易ベッド)あり、ベビーカー貸し出しあり、授乳コーナー(展覧会会期中会場内に臨時のものを開設、詳しくはお問い合わせください) *Tokyo Art Beatでは展覧会・イベントページで「#子連れで行きたい」展覧会の情報を随時更新中。こちらのタグをぜひチェックしてほしい。
ShinoArata