スペインの知将は浦和レッズを復活に導けるか?
ホームの埼玉スタジアムにFC東京を迎える、2021シーズンの開幕戦をにらみながら自信をのぞかせたロドリゲス監督に対して、西野テクニカルダイレクターはあくまでも3ヵ年計画の2年目に位置づけられると明言。最低限の目標として、今シーズンのACL出場権獲得を掲げた。 国内三大タイトルを6度獲得している浦和だが、最大の目標となるJ1リーグ制覇は一度だけで、しかも2006シーズンにまでさかのぼる。クラブの歴史を大きく塗り替えるためにはそれ相応の時間が必要であり、2017シーズン以降だけで監督交代が今回を含めて5度を数え、そのたびに目指すスタイルが変わってきた悪しきサイクルに終止符を打たなければいけない。 18日から始動する新体制へ、ロドリゲス監督は「選手たちと一緒に、新しいプロジェクトをスタートさせることが楽しみでしかたがない」と笑顔を浮かべた。2シーズン連続の無冠から脱し、復活へとつながる右肩上がりの曲線に転じさせるためにも、新指揮官の手腕とフロントの迅速な補強判断、そしてファン・サポーターを含めた浦和レッズに関わるすべての人々の我慢が必要になる。 (文責・藤江直人/スポーツライター)