“地球を修復するための解決策”を考える 「リジェネラティブ・オーガニック カンファレンス」 をパタゴニアが主催
リジェネラティブ・オーガニック カンファレンス開催主旨 (パタゴニアより)
地球を修復するための解決策としての農業についての議論を国内に広げ深めていくため、昨年春に国内初の『リジェネラティブ・オーガニック カンファレンス 2023』を開催しました。そして現在、「土壌」や「耕さない管理」、「リジェネラティブ農業(再生農業など、呼び名多数)」、「環境により良い農業とはどのようなものなのだろうか?」といったトピックに関する興味関心は高まり、議論や業界的なアクションも活発になってきました。2024年9月には、世界で初めてリジェネラティブ・オーガニック認証を取得したパスタが日本で発売となり、実際の製品やその背景にあるストーリーへの注目も高まっています。 2回目の開催となる今回は、そのような興味関心に応えるとともに、畑地システムにおける実践者にその取り組みを話題提供いただくことで、国内におけるこれらのテーマの多彩さと奥深さを深掘りするとともに、これからの発展に繋げていきたいと考えています。 2017年、パタゴニアは複数の団体と協同で「リジェネラティブ・オーガニック認証」を制定しました。パタゴニア日本支社も2021年から国内で取り組みを進めています。全体論的システムである「リジェネラティブ・オーガニック」は、土壌の健康・動物福祉・社会的公平性の3つの柱で構成されています。今回は、この3つの柱のうち「土壌の健康」の、さらに畑地システムをテーマとしています(「水田システム」については次回開催予定)。 本カンファレンスは、リジェネラティブ・オーガニックやパタゴニアが推進する農や食の取り組みについて知りたい方はもちろんのこと、環境再生型農業やその国内の畑地システムでの実践方法、フードシステムや農業の転換がもつポジティブな可能性などについて学びたい方に対しては、具体的な入り口として最適な機会になると考えます。 土壌や農業生産活動などの農地を起点とした話になりますので、生産活動実践者や土地管理者を想定していますが、関心をお持ちの方はどなたでもご参加いただけます。 ーアウトドア企業のパタゴニアは「私たちは、故郷である地球を救うためにビジネスを営む」をミッションステートメントに掲げ、1996 年に製品に使用するコットンをすべてオーガニックコットンに切り替えました。2016 年には食の流れを修復するために、責任ある方法で調達された食のコレクション「パタゴニア プロビジョンズ」を日本で開始。リジェネラティブ・オーガニック認証は、現在600万haを超える農地、250を超える農場や牧場、6万人を超える小規模農家がグローバルで認定を受けており、パタゴニア日本支社は日本国内での認証事例づくりに向けて、協同者の方々と取り組みを進めています。