地震や豪雨のダメージも 奥能登・珠洲市の「限界集落」に持続可能な未来を 「現代集落」への挑戦
現代集落主宰・林俊伍さん「ここだけで4000~5000万円くらい投資している。さすがにそろそろ持続可能な営みって言っているのに、会社が持続可能じゃないって話の中で投資のコストと維持のコストがかかる。 研修の参加者「どれくらいの時間軸で今回の提案をすればいい?3年!」 現代集落主宰・林俊伍さん「3年後はちゃんと利益が出ている状態だよ」 ■里山を歩く参加者 「カラオケとか娯楽はないけど…」 ビジネスのアイデアを膨らませるためのフィールドワーク。 初めて里山を歩いた参加者たちは。 参加者「都会だったらカラオケとか娯楽がいっぱいあって、ここにはないけど、そこでは得られない何かがここにはある」「豊かで持続的な営みとかそこを考慮しながら(ビジネスを)考えると、どういうアイデアがいいのかすごく難しい」 県外から現代集落の体験に来る人たちもいます。自分たちでかまどを作り、燃料となる薪を集め、汲んできた海水を煮詰めて塩を作ります。 参加者「気候変動が実際に起きているし、娘は6歳でこういう(震災などの)経験は絶対にするはずなので、(自給自足は)予行演習。どんな時でも楽しく幸せに生きてほしい」「みんなこういう所に住んでいるのが幸せなのかな」 金沢と真浦で二拠点居住をする林さんも、「幸せの価値観」を大切にしたいと話します。 現代集落主宰・林俊伍さん「好きなんでしょうね。真浦が。この景色だったり、毎日夕日が海に沈む。農作業をしていて顔を上げた時に映る絶景が何もかも忘れさせてくれるじゃないけど、生まれ育った人が多いので、その人たちと仲良くなって、こっちに住民票が移ったようなもんなのでよく分かる」 ■地元住民も動く 「現代集落」へ珠洲市と議論 10月31日、林さんの活動に地元住民も動きます。賛同する住民たち9人が珠洲市役所に集まりました。 住民「お墓の下の道を通してくれれば、危険区域じゃないので家に行ける。その見通しがどうなっているのか知りたい」「帰りたいですよ」「ハザードマップも今作れないのは分かっているけど、早くほしい。戻ってくるっていう決断ができない」