【現役ドラフト】巨人加入の田中瑛斗は右の本格派でカラオケ王で愛されキャラ
出場機会に恵まれない選手を他球団が獲得する第3回「現役ドラフト」が9日、非公開でオンライン開催され、巨人は日本ハムから田中瑛斗投手(25)を獲得した。今季15勝してメジャー挑戦する菅野の穴を埋める先発候補の一人で、阿部慎之助監督(45)は「若くて将来性のある選手」と期待。多くの若手を開花させている日本ハムの新庄監督が能力を高く評価してきた右腕は、新天地での飛躍が期待される。 【現役ドラフト】移籍選手一覧 * * * * 右の本格派・田中瑛は新庄監督に見いだされた選手の一人だ。1年目の18年から21年までは2軍で0勝16敗。育成契約となった22年も途中までリーグ最多タイ6敗を喫していたが、就任1年目の日本ハム・新庄監督が目をつけた。7月1日に支配下契約を勝ち取ると、七夕の同7日、敵地・ロッテ戦で先発に大抜てき。6回1失点でプロ初先発初勝利を挙げた。 99年世代で、日本ハムではプレミア12に出場した清宮、北山らと同学年。「美声」も持ち合わせている。今年のファンフェスタでは「歌ウマ王は俺だ」のカラオケ対決で人気バスケ漫画「スラムダンク」の主人公・桜木花道に扮(ふん)し、WANDSの「世界が終るまでは…」を熱唱。さらに清宮中心のグループ「清宮フレンズ」の一員としてギャル風メイクでキレキレダンスを披露するなど、明るいキャラでも愛された。 「瑛斗は右(打者)にも左にもどんな変化球でも投げられるから捕手が困らない」。そう舌を巻くのは金子2軍投手コーチ。元沢村賞右腕も太鼓判を押す男だけに、一気の飛躍も十分にありそうだ。(日本ハム担当・堀内 啓太)
報知新聞社