能登半島地震、“旅行で復興支援”する際の「観光の見所」と注意すべきポイント
石川県能登地方を震源とする最大震度7の地震「令和6年能登半島地震」が発生してから2か月以上が経ち、甚大な被害を受けた地域でも少しずつ営業を再開する店や施設も増えつつある。また、石川県の観光を通じた復興支援である「北陸応援割」も受付が開始されている。そこで、限定的にはなるが、筆者が取材した各地域の状況とともに、ぜひ知ってほしい店や施設について紹介。取材にあたり被災地などを案内してくれた「株式会社ぶなの森」の代表・高峰博保氏や現地の方に聞いた“被災者に直接届く支援”や“観光の際に注意したいこと”とともに、石川県の旅行で利用したい割引制度などについても紹介したい。(※現地取材は2月下旬) ⇒【写真】昭和レトロな雰囲気漂う看板やポスターが店内を彩る「アサヒ軒」(加賀市)
被災者に活力を届ける支援と迷惑行為
今回取材に同行してくれた「ぶなの森」の代表・高峰博保氏は震災後、自社サイトやSNSで復興の様子を発信するほか、被災地でボランティア活動を希望する県外団体との橋渡しなどもおこなっている。そんな高峰氏に、素早く、そして直接被災者に届く支援について聞いた。 「復興支援したいというお気持ち、そして義援金や支援金を送っていただけることは、すごくありがたいです。もし、もっと早く直接的に支援したいということでしたら、各店舗や企業が販売している商品をオンラインショップで購入いただくといいかもしれません。石川県では、応援消費の機運を高める“能登のために、石川のために 応援消費おねがいプロジェクト”などの取り組みもおこなっています」 高峰氏によると、大きな被害を受けた地域でも農業や漁業といった一次産業は再開しているところが多く、「一次産業を担いたいという移住希望者も歓迎」だと言い、石川県の観光旅行についても、「やはり皆さん生活がありますので、来ていただきたいです」と言う。 「まだまだ道路が損傷していたり家屋が倒壊したりしている地域もありますので、もちろん行き来が可能な地域ということにはなりますが、たとえば金沢市や加賀市で食事や宿泊をしていただいても支援につながります。食事には石川県の食材が入っていますし、お土産だってそう。そして何より、直接注文することで、お店や企業の方の活力になります」 参考:「政府広報オンライン」 参考:「能登のために、石川のために 応援消費おねがいプロジェクト」 参考:産直アウル「北陸特集」