<ポツンと一軒家>番組初の沖縄ロケ 開墾した農地から見渡す絶景 戦場を生きた幼少期、米国統治下の戦後を振り返る84歳男性
衛星写真を手掛かりに人里離れた一軒家を捜すバラエティー番組「ポツンと一軒家」(ABCテレビ・テレビ朝日系、日曜午後7時58分)。9月15日の放送では、捜索隊は番組で初めて沖縄県へ向かう。ゲストは俳優の萬田久子さん、タレントの平愛梨さん。萬田さんは「虫がダメですし、ネオンが好き(笑い)なので、ポツンと一軒家での暮らしに憧れますけれど、暮らせないと思います」と言うと、平さんは「夫がいてくれれば、どこでも暮らせます」ときっぱり。 【写真特集】ポツン暮らしをしたい? それとも苦手? 萬田久子×平愛梨の反応は
捜索隊が手にした衛星写真には、沖縄県北部にある森の中に三角形に切り開かれた土地に、建物らしきものが写し出されている。萬田さんは「初恋の人が沖縄の方だったんです。その方の顔が思い浮かびますね」とまさかの告白。平さんは「沖縄ですし、ハブを退治するお仕事とか……」と予想する。
捜索隊が沖縄の美しい海を臨む最寄りの集落へ向かうと、大きなログハウスにいた地元の人と出会う。衛星写真を見た男性(55)は「このあたりに家があるというのは聞いたことがないですね」と見当がつかない様子。近所に住んでいるという区⻑(64)の家まで案内してくれることになった。区⻑は「隣の集落で聞いてもらった方が確かですね」と、今度は隣町の区⻑を紹介してくれた。
だが、その隣町の区⻑(68)は「うーん。ここは人が住んでいないはずですよ」と首をひねる。やがて周囲の人たちも加わり、この一軒家はふもとの集落に自宅があるミカン農家の山小屋であることが判明する。しかも、その山小屋で農家の主が作業中という情報も入り、捜索隊は区長の案内で出発。
集落を後にすると景色は一変する。山道を登っていくと、海を臨む絶景が広がっている。そんな美しい景色を眺めながら急な坂を下ると、2階建ての建物が見えてきた。出迎えてくれたのは、タンカンやシークワーサーなどを育てる84歳の男性。65年ほど前に、村有地だったこの山を購入し、大工だった父と2人で5年かけてミカン畑を開墾したという。
男性が4歳の時に太平洋戦争の戦場となった沖縄。幼少期の頃は毎日のように空襲に遭い、防空壕へ逃げる訓練の日々を過ごしたという男性は、音で戦闘機の種類を聞き分けることができたそうだ。さらに、アメリカ統治下の沖縄でのエピソードの数々が明かされていく。