角田裕毅、ローソン、選択肢は他にも……レッドブルがペレス後任に起用すべきドライバーとは? F1ライター陣が斬る
■ここはあえてのピアストリ
レッドブルが本気でタイトルに挑めるドライバーを獲得したいと思うのであれば、角田やローソン、リカルドのことを忘れて、マクラーレンのオスカー・ピアストリを獲得するために大金をつぎ込むべきだろう。 ピアストリはマクラーレンと2026年まで契約を結んでいるが、F1では全てに値札がついている。そしてピアストリは、その金額を払うに値する存在だ。 ピアストリはレッドブルにとって、マックス・フェルスタッペンの“引き立て役”となるだけでなく、フェルスタッペンを翻弄するに十分なスピードも持ち合わせている。 私としては、ピアストリはこの1年半で傑出したパフォーマンスを発揮してきたドライバーのひとりだと思う。チームメイトのランド・ノリスとは違い、個人的なミスはほとんどなく、黙々と自分の仕事をこなし、堅実な結果を出している。 まだ23歳のピアストリは、レッドブルの環境に理想的にフィットするだろうし、ピアストリのマネージャーであり元レッドブルドライバーでもあるマーク・ウェーバーから全面的なアドバイスを受けるはずだ。ネガティブな意味でのサプライズはないだろう。 もしこれがレッドブルの若手ドライバー育成プログラムの崩壊と見るなら、それはもう遅い。既に後任を探されているペレスと契約している時点で、十分に機能していなかったことは明らかだ。 レッドブルはプログラムのリストに載るドライバーについて全てを認識している。育成ドライバーであるアイザック・ハジャーはFIA F2のドライバーズランキングをリードしているが、来季に向けた判断は下されていない。 レッドブルはそろそろ損切りを行ない、ペレスのギャンブルから離れ、実際に安定した結果を残せるドライバーを選ぶべきだろう。そして、将来的にタイトルを獲得するポテンシャルを秘めたドライバーを選ぶべきだ。 レッドブルがマクラーレンからピアストリを獲得するためには、それなりの費用がかかるかもしれない。だが、最終的にはそれだの価値があるはずだ。(Ben Hunt)