王者・鈴木千裕に挑戦アピールのクレベルがパッキャオにお願い「ボコボコにしないで。タイトル戦ができなくなる」【RIZIN.47】
元RIZINフェザー級王者のクレベル・コイケ(ブラジル/ボンサイ柔術)が「RIZIN.47」(6月9日、東京・国立代々木競技場 第一体育館)の試合後の会見で改めて現フェザー級王者の鈴木千裕(クロスポイント吉祥寺)への挑戦をアピールした。 クレベルはこの日、前RIZINバンタム級王者のフアン・アーチュレッタ(アメリカ/THE TREIGNING LAB, HB ULTIMATE & GRACIE BARRA)と対戦し、1Rに電撃の一本勝ちを収めた。 試合後のマイクでは放送席にいた鈴木に激しい言葉で王座挑戦をアピールすると、エプロンにまで駆け上がった鈴木も受諾するという一幕もあった。 クレベルは会見で鈴木について「千裕選手は私から逃げている。パッキャオとの試合は受け、彼は自分からは逃げている(と感じる)。彼は『男』だから、誰とでも戦う(という姿勢を持っている)。でも彼は私と戦うことはあんまりやりたくなくてスキップしている(自分との試合は飛ばしている、と感じる)。自分は榊原さんに“チャンスをお願いします”と言って、“次がタイトルマッチどうですか”と言った。それ(そのチャンス)が(平本)蓮とか朝倉(未来)とか(超RIZIN.3のこの試合の勝者にもそのチャンスがあると言われているが)関係ない。この階級にランキング(があるとしたらそこ)では、私がナンバーワン」と語った。
また「自分は本当に千裕選手と(試合が)したい。今年、あとまだ2試合したい(と考えていて)、9月か10月か分からないけど、本当は次(その9月か10月)の試合で千裕選手としたいです。本当は。だから、すごい頑張って、自分がすぐタイトルマッチじゃなくて、榊原さんが(他の試合を)もう1回やる(やれと言ったら)、もう1回勝つ。(さらに他の人と)もう1回やる(となっても)、私はまた勝つ。次は誰ですか? 私はあと2試合(以内)でタイトルマッチをしたいし、次で鈴木選手と戦いたいです」とRIZINから提示されたカードについては行う気はあるものの、あと2試合以内でのタイトル挑戦を希望した。 この日は「超RIZIN.3」(7月28日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ)でプロボクシングの6階級制覇王者のマニー・パッキャオ(フィリピン)と鈴木が対戦するというビッグマッチが発表された。試合はRIZINスタンディングバウト特別ルール、3分3R(68.0kg)で行われる。 これについてはクレベルは「それは本当に素晴らしい。なんで(かというと)、世界だったら、パッキャオ選手は有名で、世界でみんなが知っているボクシングの選手だから。(そんな彼が)日本で試合をしたら世界がそれを見るので。だから千裕選手とパッキャオ選手の試合が決まるのは素晴らしい。日本で盛り上がるから。でもみんな分かってる。それは全然違うもので、本物の試合じゃない。エンターテインメントとしては、それは大事」と鈴木とパッキャオの試合はありとしたうえで「(自分はタイトル戦を)したいです。だから、パッキャオには彼をボコボコにしないでください(と頼みたい)。パッキャオには優しくしてほしい、彼がパッキャオにボコボコにされちゃったら、すぐにタイトルマッチができない。パッキャオには“優しくしてください。ちょっと、ボディーだけでお願いします(笑)”(と言いたい)。頭をケガしちゃうと多分、千裕選手(の回復を)半年くらい待つことになる。でも私はすぐ試合がしたい。自分としては10月くらいにタイトルマッチをしたいです」と鈴木がパッキャオ戦で大きなダメージを負うことによって、タイトル戦を行えなくなることを懸念した。これは2022年9月の「超RIZIN」でフロイド・メイウェザーと対戦した朝倉未来が頭部へのダメージで復帰まで半年以上かかったことが念頭にあるよう。
【関連記事】
- 王者・鈴木千裕に挑戦アピールのクレベルがパッキャオにお願い「ボコボコにしないで。タイトル戦ができなくなる」【RIZIN.47】
- クレベルがアーチュレッタに電光石火の一本勝ち。王者・鈴木千裕に「なんで私から逃げる。いつできる?」とアピール。鈴木も「おおやろうぜ」【RIZIN.47】
- パッキャオvs鈴木千裕が決定。鈴木のリスペクトを持って1RでKOします」にパッキャオは「ボクシングは思っているほど簡単ではない」【超RIZIN】
- 堀口恭司がペティスにリベンジ成功。妻の那月さんが「おめでとうございます!」【RIZIN.47】
- ベイノアが減量失敗のケースに判定勝ち「1試合1試合成長していくしかない」と反省も「RIZINのチャンプになるためにやっているのは変わらない」