【バレー】春高神奈川県予選 男子は川崎橘高と慶應義塾高 女子は横浜隼人高と大和南高が本戦出場を決める
敗れたものの、インターハイに続き全国大会への切符をつかんだ慶應義塾高は、身長191㎝のセッター松田悠冬キャプテンが組み立てる攻撃が持ち味。決勝の第2セットは劣勢の場面でもミドルブロッカーを多用し、得点を重ねた。松田キャプテンは決勝後、悔しさをにじませながら「負けてよかったと思っている。この試合を起点にしないと、今後もっと強いチームにはなれないと思う」と、すでに全国の舞台を見据えていた。
横浜隼人高(女子) サーブで流れをつかみ 準決勝では9連続得点
昨年度春高ベスト8の横浜隼人高は、1、2年生主体で戦ってきた。準決勝の相手はインターハイ県予選の決勝リーグで敗れている川崎橘高。セットカウント1-1で迎えた最終セット、12-17と5点のビハインドから、川崎橘高の熊田暖南のスパイクがアウトとなりサーブ権が移ると、佐々木結愛がサービスエース。ここから戦況が変わる。セッターの瀧澤咲羽は「みんなが笑顔で、流れが来ていると感じた。誰に上げても決めてくれると思ったが、勝つために最後はエースに上げる」と、2年生のマクアリスター アイリーン心寧にトスを集める。そのマクアリスターの3得点を含む9連続得点で21-17と逆転。その後も流れを渡さず、25-20でセットを奪って勝利。3年連続の本戦出場を決めた。 大和南高との決勝では、意識して取り組んできたというコンビで得点を重ね、25-20で第1セットを取る。第2セットは長いラリーが続く展開に。劣勢の状況でも大和南高の橋本優七キャプテンらのスパイクを拾い続け、攻撃につなげた。20-19とリードに成功した場面では橋本キャプテンとの打ち合いをマクアリスターが制し、ブレイクに成功。流れのまま25-23とこのセットも獲得し、優勝を決めた。 今年の夏、エースのマクアリスターはU17日本代表に選出され、U17世界選手権の準優勝に貢献。日本代表で練習を重ねたというレシーブには手応えを感じているという。「決勝ではレシーブがよかった。でも、自分たちのブロックが機能していたからこそコースを絞ることができた。自分だけの力ではなく、みんながやるべきことをできていたおかげ」と仲間をたたえた。
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