「結局は人と人のつながり」ビッグネームを率いるアンチェロッティ監督が考えるマネジメントの心得とは?
レアル・マドリードを率いるカルロ・アンチェロッティ監督は、メキシコでテルメックス財団が主催した著名人が自らの経験を話すイベント『México Siglo XXI』に出席し、自身のマネジメントスタイルについて語った。スペイン『AS』が伝えている。 【動画|エンバぺが2ゴール】レアル・マドリード vs ベティス 試合ハイライト 現在65歳のアンチェロッティ監督は、現役引退後の1995年にイタリアのレッジャーナで監督キャリアを始めて以来、第一線で指揮を執り続けている。またミラン、チェルシー、パリ・サンジェルマン、レアル・マドリード、バイエルンで国内リーグ戦の優勝を勝ち取っており、5大リーグのタイトル獲得を成し得た唯一の監督だ。 レアル・マドリードにはヴィニシウス・ジュニオールやジュード・べリンガム、ルカ・モドリッチなど世界的なビッグネームが多数在籍し、さらに今夏にはキリアン・エンバぺが加入した。選手マネジメントが特に必要とされるレアル・マドリードだが、アンチェロッティ監督は自身の考えるリーダー像を次のように明かしている。 「自分の意見を押し付けるよりも、説得することの方が重要だ。リーダーは一緒に働く人の話を聞く能力を持たなければならない。選手はいつでも助けてくれるアイデアを持っているし、上司だからといって何でも知っているとは思い込まず、耳を傾けることが大切だ」 「ベンチでは選手と話をしなければならないので、常に前向きに振る舞う必要がある。例えばロバに何かさせるためには、常にアメとムチを使うという考えがある。私は通常ならアメの方が好きだ。なぜならその方がロバは私を助けてくれるからだ」 アンチェロッティ監督は2021-22シーズンにUEFAチャンピオンズリーグで優勝した際や、2023-24シーズンのリーグ優勝を祝うパレードで、選手とダンスをしたことが話題を呼んだ。選手との関係性を築くポイントに関して以下のように語っている。 「この仕事は大きな権限と責任を伴う。練習時間や参加選手を決めることができるが、結局は人と人のつながりだ。選手に『あなたは誰だ?』と尋ねると、『僕は選手だ』と答える。そしたら私は『違う。あなたはサッカーをする人だ』と言う」 「私は選手と個人的なレベルでも関係を築こうとしている。そうすれば良いパフォーマンスを引き出せる。選手は常にプレーしたがっているので、簡単ではない。でも良い関係性になれば、より良い仕事ができる。常に人々に対しては正直でなければならない」
SPOTV NEWS