シングルで育てる息子は2歳半ごろからどもるようになり、吃音症に。心配で調べまくった・・・【YouTuber・二か月のパパ】
2人分の愛情を注いで育てている
――おうきくんは先日5歳を迎えたそうです。振り返ってどう感じますか? 二か月のパパ 5歳だから、子育ては6年目なんですよね。5歳になって、体も大きく強くなったなあと思います。ワンオペ育児はめまぐるしくて、もっと1人の時間が欲しい~!と思うことはしょっちゅうです。だけど不思議なことに、おうきが幼稚園に行っている間、家事や仕事のふとしたときにめっちゃ会いたくなるんです。帰ってきたらそれはそれで「あと3時間くらい時間が欲しかった」と思ってしまうんですけど(笑)。矛盾していますけど、離れていると恋しくなります。 また、ふいに息子が事故や大きなけがをして死んでしまったらどうしよう、と不安に襲われることがあります。あるときうたた寝をしてそんな悪夢を見て、気づいたら寝汗をびっしょりかいていました。それくらい、息子は僕にとって大きな存在です。 ――今後、おうきくんにどんなふうに育ってほしいですか? 二か月のパパ ママはいなくとも2人分の愛情をもって大切に育てているので、寂しかったと思われないように育っていってほしいです。ただひとりっ子でシングルだとどうしても甘やかしてしまっている気がしています。 たとえば、僕が洗濯物を干したり掃除したりしているときに、邪魔してきたり、遊ぼうと言ってくるんです。そういうとき、しょうがないね、とつき合って遊ぶのですが、それはあんまりよくない気がして。パパも今忙しいからできないよ、と言ったほうがいいのかなって…。 僕がそうやって甘やかすと、僕以外の人に対してもなんでも言うことを聞いてくれると思ってしまわないか、迷惑をかけるのではないか、と心配です。そういったところの分別はきちんと教えていかないとな、と考えています。
子どもがいるからこそ今の自分がある
――子育てを通して、自身の変化を感じることはありますか? 二か月のパパ 2年前くらいに、久しぶりに地元の友だちとバーベキューをしたときに「昔ははっちゃけた性格だったのに、変わったね」と言われました。友だちには、僕が昔とは全然キャラが変わって見えたようです。 子ども中心で生活していると、こまかいことに気がつくようになったり、心配性になったり、性格もやわらかくなったんだと思います。 でもそれは僕自身はネガティブな変化とは思っていません。自分ではなく子どもを優先することがこれほどやりがいがあるんだ、というのは子育てしてみてわかったことです。子育てを通して、僕も頑張っているな、今生きているな、と実感できるようになりました。それは、子どもと過ごしたからこそ見つけられた幸せだと思います。 ――今後、学齢期に入ってからのおうきくんのYouTubeへの出演についてはどう考えていますか? 二か月のパパ 本人しだいです。出たくないと言われれば私だけの出演と報告になると思います。YouTubeに子どもの顔を出すことを批判されることもありますが、僕自身はYouTubeに対してネガティブな印象はなく、まったく後悔はしていません。 私の子育てはYouTubeと一緒に歩んできたといっても過言ではありません。つらいときには、YouTubeのコメント欄に寄せられる皆さんの応援や経験談に救われて、乗り越えてきました。 本人も自分の動画を毎日のように見て笑っていました。とくに豆まきやハロウィン、クリスマスに投稿した動画は今でも爆笑しながら見ています。 ――2024年6月に、二か月のパパさんの発信が書籍化されました。反響はどうでしたか? 二か月のパパ 今回の書籍化記念で、東京のKADOKAWAさんでサイン会とハイタッチ会を開催しました。来場してくれた視聴者さんの笑顔が輝いていて安心しきったのか、人見知りの息子が初めての人ともコミュニケーションをとっていて、その成長に内心驚きっぱなしでした。 私たち親子を応援してくださるみなさんに、今後も見守っていただくために私がしっかりしていかないと、と思っています。 ――シングル家庭の皆さんに伝えたいことはありますか。 二か月のパパ 生まれてきた大切な命を守りながらのワンオペ育児は本当に大変です。でも、子どもがいるからこそ今の自分があるとも思います。僕はそうやって自分を励ますことで乗り越えてこられました。 僕のYouTubeのコメント欄には同じようなシングル家庭で頑張る人たちからのコメントやアドバイスがたくさんありますので、もしつらいときには、そのコメント欄を見て、参考にしてもらったり、励みにしてもらえたらうれしいです。 お話・写真提供/二か月のパパさん 取材・文/早川奈緒子、たまひよONLINE編集部 二か月のパパさんのYouTubeチャンネルは、視聴者との温かい交流の場になっているようです。二か月のパパさんは「なかなか自分と同じような状況のシングルファザーを見つけることは難しいため、今後、オンラインでお話や情報交換をするコミュニティを作りたい」と言います。 「 #たまひよ家族を考える 」では、すべての赤ちゃんや家族にとって、よりよい社会・環境となることを目指してさまざまな課題を取材し、発信していきます。
『息子が生まれてすぐシングルファザーになった僕の 365日ワンオペ日記 』
生後2か月でシングルファザーになった新米パパの育児奮闘記。共感必至の子育てネタ満載、シングルファーザー目線のあたらしい子育てエッセイ。二か月のパパ著/1650円(KADOKAWA) ●この記事は個人の体験を取材し、編集したものです。 ●記事の内容は2024年9月当時の情報であり、現在と異なる場合があります。
たまひよ ONLINE編集部