メルヘン牛を特製だれで食べて 富山県小矢部市の畑醸造考案、9日からBBQイベント牧野祭
9、10の両日に富山県小矢部市のクロスランドおやべで初めて開かれるバーベキューイベント「牧野(ぼくや)祭」に合わせ、しょうゆ製造・販売の畑醸造(小矢部市浅地)がオリジナルの焼き肉のたれを作った。自社しょうゆをベースにあっさりとした味に仕上げ、イベントで出される市のブランド和牛「稲葉メルヘン牛」を引き立てる。 牧野祭は小矢部市営の稲葉山牧野で育てる稲葉メルヘン牛のPRのため、市やJAいなばなどでつくる実行委員会が開く。年間出荷約80頭と希少で、肉質の格付けが最高ランク「A5」のメルヘン牛を陶板で焼いて味わえる。 畑醸造は1929年創業の老舗。実行委の依頼を受け、今春からメルヘン牛と合うたれ作りに取り組んできた。水と空気が澄んだ1~3月に仕込む看板商品「極寒仕込み 北陸」に別の自社しょうゆやみりん、ニンニク、ショウガなどをブレンド。自然な甘みを出すためバナナも加えた。 たれはイベントで来場者に使ってもらい、その後に一般販売する。畑彰専務(50)は「やわらかくて脂の甘いメルヘン牛と一緒に、多くの人に味わってほしい」と呼びかける。
牧野祭は4部制で計2千食を用意。前売り券は1食分1500円(当日券2千円)で、畑醸造やクロスランドおやべ、市観光協会などで取り扱っている。