子どもが「学校に行きたくない」と言い出した!夫婦で割れる意見、どうすれば?
【子どもの話を共感的に聞くことで、子どもの気持ちは軽くなる】 ですから、まずは子どもの話をしっかり聞くことが大事です。 「そうなんだね」と受け止めて、「どうして?」「どうしたの?」と聞いてみるといいでしょう。 このとき、つい語調がきつくなりがちですが、できるだけ平静かつ穏やかに対応することが大事です。 それでないと、子どもも正直に話せなくなるからです。 聞くときは、とにかく共感的に聞くようにしましょう。 たとえば、子どもが「だって○○なんだもん」と言ったら、「○○なんだ。それは嫌だよね」と共感します。 さらに、子どもが続けて話してくれたら、「そうなんだ。それは困るよね」「大変だね」「苦しいね」「イヤになっちゃうよね」と、ひたすら共感的に聞き続けましょう。 親が共感的に聞いてくれると子どもは話しやすくなります。 たくさん話すことができれば、たまっていたものを吐き出すことができ、それだけでも少し気持ちが軽くなります。 また、話している中で、子ども自身が問題点や自分の気持ちを整理することもできます。 さらに、聞いていた親のほうにも情報がたくさん入るので、状況や理由がより詳しくわかってきます。 それによって、対応の糸口が見えてくる可能性も高まります。 同時に、自分の話に共感してくれた親に対して、子どもは「自分の気持ちをわかってくれた。自分の大変さを理解してくれた。受け入れてくれた」と感じ、大きな信頼感を持つようになります。 ただし、子どもが話したくない様子なら、無理に問い詰めたりしないほうがいいでしょう。 「何かあったら話してね」「お父さん・お母さんはいつもあなたの味方だよ」と言っておけば、親が気にかけていることが伝わります。 そうすれば、一緒に散歩をしている時やおやつを食べている時などに、ふと話し出すこともあります。
【子ども以外の人の話を聞くことで原因を探りながらも、最優先させるのは子どもの気持ち】 子どもから話を聞くだけでなく、他の人の話を聞くことでわかってくることもあります。 たとえば、担任の先生、元担任、保健の先生、友達、友達の親、児童クラブや塾や習い事の先生などです。 子どもが「学校に行きたくない」という時、理由としては次のものが考えられます。 ・いじめも含めて友達関係 ・担任の先生との関係 ・担任ではないけれど苦手な先生の授業がある ・集団的な行動が多い学校のシステムそのものが苦手 ・苦手な教科の授業が今日ある、勉強がわからない、授業についていけないなど勉強面のこと ・給食の時間が辛い ・部活動がイヤ ・家庭環境や親子関係の急激な変化による不安感 ・生活リズムの乱れ ・漠然とした不安 ・知能的障害や情緒的な障害 このようにして理由や原因を探りつつも、子どもの気持ちを最優先にして、少しでも安らかな気持ちでいられるように対応しましょう。 そのためには、親が「登校ありき」の姿勢で接しないということが大事です。