アメリカの刑務所では通貨として流通!? インスタントラーメンの驚きのうんちく6選
インスタントラーメンの元祖「チキンラーメン」を発明した安藤百福氏は、妻が揚げていた天ぷらからヒントを得て、一瞬で麺の水分を飛ばす「瞬間油熱乾燥法」を思いついた、というのはよく知られた話。 ▶︎すべての写真を見る インスタントラーメンには、こんな“うんちく”が数多く存在するという。
そこで、これまでにのべ2万5000食以上のインスタントラーメンを食したラーメンマニアの大和イチロウさんに話を聞いてみた。
①インスタントラーメンの年間消費国、第1位は中国
世界に目を向けると、インスタントラーメンの年間消費量は1212億食(2022年時点)以上。そのうちの450億食を中国(香港を含む)が締め、2位以下に圧倒的な差をつけて年間消費国、第1位に君臨しています。 日本は約60億食で第5位。ちなみに、日本で輸入される小麦の約20%はインスタントラーメンに使われています。量で言うと、約150万トンのうち約30万トン、という計算です。 これを、国民ひとり当たりの年間消費量で見ると、第1位はベトナムで、なんと85食。週1回のペースで食べても追いつかない量です。
ベトナムといえば今、経済成長率が高い水準で推移している国。かつて高度経済成長期の日本がそうであったように、労働時間が長くなるほど時短が効くインスタントラーメンは重宝されます。 「インスタントラーメンの消費量を見ると、その国の経済状況がわかる」とはよく言ったもので、ベトナム経済が伸び盛りであることの裏返しとも取れるでしょう。
②カップヌードルは世界100カ国で愛されている
1971年に発明された「日清」のカップヌードルは、誕生から半世紀以上が経過した今、世界100カ国で食べられています。 キーワードは「ローカライズ」。その国や地域の味に、いかに合わせて開発されているかがポイントです。 例えば、メキシコではライムとホットソース味、タイではトムヤムクン味、フランスではマッシュルーム味、アメリカではメープルシロップとバターが溶けたパンケーキをイメージしたブレックファースト味など、世界各地でさまざまなカップヌードルが販売されています。 海外旅行の際には、ぜひ現地オリジナルのカップヌードルをチェックしてみましょう。