北九州・中3死傷 逃走中の男が“黄色いサンダル”着用か 女子生徒は「失血死」男子生徒も「深い傷」…“強い殺意”に住民から不安と怒り【news23】
TBS NEWS DIG Powered by JNN
北九州市のファストフード店で中学3年生の男女2人が刺され、女子生徒が死亡した事件。2人を刺した男は今も逃走中ですが、犯行の際、黄色っぽいサンダルのようなものを履いていたことが新たにわかりました。 喜入友浩キャスター 「パトカーがこの時間も巡回をしています。事件から2日が経ちますが、いまだに男の行方はわかっていません。現場となったファストフード店では、きょうもブラインドが下ろされていて、入り口には数多くの花束が手向けられています」 事件から2日。現場に訪れる人は、この日も後を絶ちませんでした。 事件当時 現場近くにいた人 「(Q.事件当時はどちらに?)近くで食事していて、サイレンの音が聞こえて駆け付けた。(Q.被害に遭われた方の様子は?)ぐったりして、担架に乗って運ばれていた。(Q.男性?女性?)男性。ぐったりしているような感じでしたね」 警察によりますと、14日午後8時半ごろ、北九州市小倉南区のマクドナルドで、中学3年の男女2人が店に入ってきた男に、いきなり刃物のようなもので刺されました。このうち、腹を刺された中島咲彩さん(15)が死亡。傷は1か所しかなく、死因は失血死だったということです。また、一緒にいた男子生徒も腰のあたりを刺され、致命傷になりかねない深い傷を負ったということです。 “強い殺意”を持って犯行に及んだとみられる、この男について男子生徒は… 男子生徒(15) 「全く知らない人に刺された」 捜査関係者によりますと、2人は地元の中学校の同級生で、塾の帰りに店に立ち寄り、レジを待つ列の最後尾に並んでいたといいます。そこへ店に入ってきた男が2人に近づくと、無言で立て続けに刺し、店から逃走。この間、わずか30秒足らずの出来事でした。 近くにある防犯カメラを見てみると、事件の発生から10分後。警察官があわただしく、現場に駆けつける様子がうつっていました。 事件当時 現場近くにいた人 「(警察が)パチンコ屋の方に逃げたみたいな感じで言っていました。方角的には北のほうになると思います」 男は店を出たあと、刃物のようなものを持ったまま、北の方角に歩いて逃げたとみられています。 男が逃げたとみられる方角から150メートルほど離れた自動車整備工場のあたりでは、不審な男の目撃情報が寄せられ、警察による聞き込み捜査も行われました。 自動車整備工場の従業員 「(不審な男がいたという)目撃者がいたんですよ。吸い殻ありませんでしたかということで、そこに吸い殻があったんでね。鑑識が持っていきました。(Q.たばこの吸い殻があったのは)そこの排水溝の中」 現場の周辺は、幼稚園や小中学校などが多く集まる住宅街。事件を受け、街には動揺が広がりました。 献花に訪れた男性 「近くでこんなことがあるとは想像できなかった。娘がいるので、お父さん、お母さんの気持ちを考えたら怒りしかない」 北九州市の教育委員会は16日、中島さんたちが通っていた中学校を臨時休校に。 喜入友浩キャスター 「下校時刻にあわせて、パトカーが警戒にあたっています」 ほかの市立学校についても、子どもの登下校時に保護者が付き添うなどの対応をとるよう求めました。 近くに住む保護者 「学校から(案内メールが)きてて、なるべくお迎え来てくださいって。怖いですね」 「家の戸締りは全部きちんと鍵をかけるようにしています」 逃げた男は40歳ぐらいで、身長が1メートル70センチ程度、灰色の上着に黒のズボン、黄色っぽいサンダルのようなものを履いていたということです。 警察は周辺の防犯カメラを調べるなどして、男の行方を追っています。
TBSテレビ