17年連続トップシェアだったダイハツ難民のための「軽自動車ベストバイ」!
――推しは顔だけ? 藤島 目玉は初採用の後席にあるマルチユースフラップです。このマルチユースフラップには3つの機能があります。 ひとつはふくらはぎを支えるオットマンモード。ふたつ目が座面を延長する感覚でもも裏を支えるレッグサポートモード。そして最後が荷物ストッパーモード。この3役をこなしてくれます。高速道路の休憩時などに後席でくつろげますよ。 ――ほかに注目点は? 藤島 助手席の前には大型トレーがあり、車内でお弁当を食べる際にとても便利です。 ――要するに日常の使い勝手が抜群にいいわけですね。これは王者N-BOXも危うし? 藤島 走り味、乗り心地、静粛性などは王者がリードを守っています。スペーシアを購入する際は、ぜひN-BOXにも試乗してみてください。 ――4位は日産のサクラ! 藤島 パイオニアである日産が放った渾身の軽EVですね。 ――推しポイントは? 藤島 まずサクラのインテリアはワンクラス上の上質感があり、その出来栄えは軽の中では完全に別格です。その上質感は走りでも感じられます。モーターで走るBEVならではのシームレスな加速フィールが味わえ、上り坂や高速の合流も余裕でこなしてしまう。 ――どんな人に推す? 藤島 ファーストカーは別にお持ちで、自宅充電できる環境の人ですね。 ――5位はどうなる? 藤島 ホンダのN-ONEで決まりです。特に走り好きに注目してほしいのがスポーツグレードのRS。トランスミッションはCVTと6速MTが設定されていますが、私はMTを推します!
――それはなぜ? 藤島 エンジンを高回転まで引っ張ってみると、とにかく気持ちよく回っていってくれる。レッドゾーン手前まで回せるのは、MTの特権です。ターボエンジンと6速MTの組み合わせは軽自動車として初めて。走って楽しい! ――次点はスズキのアルト。 藤島 9代目となる現行アルトはコスパ最強です。何しろマイルドハイブリッドを搭載する「ハイブリッドS」の燃費は27.7㎞/L(WLTCモード)! ちなみに車重は700㎏で、価格は121万8800円! どうです? ――神コスパ! ●藤島知子(ふじしま・ともこ)モータージャーナリスト。レーシングドライバー(国際C級ライセンスを所持)。テレビ神奈川『クルマでいこう!』のパーソナリティ。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)理事。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員 取材・文/週プレ自動車班 撮影/望月浩彦 宮下豊史 長谷川 徹 写真提供/ダイハツ工業 本田技研工業 スズキ